バークレイズは「原油価格については、引き続き前向きな見方をしている。21年第4・四半期の不足分がより大きかったと推計されることで、22年初の在庫が予想より低くなったことと、22年上半期の余剰量が予想より若干小さくなったことが主な要因だ」と指摘した。
北海ブレント先物と米WTI先物の22年の平均価格見通しをそれぞれ1バレル=85ドル、同82ドルに引き上げた。余剰生産能力が縮小する中で地政学的リスクが高まっていることから、価格見通しの上振れリスクがあるとした。バークレイズは、余剰生産能力が縮小しているため、リビアの政情不安やウクライナを巡る軍事的緊張の高まりで供給が停止すれば価格上昇リスクが高まるとした。バークレイズは「22年下半期の供給過剰見通しは若干増加しているが、これは主に石油輸出国機構(OPEC)と非加盟国で構成するOPECプラスの供給量の増加が早まるためだ。OPECプラスの供給増加の早まりは余剰能力の著しい減少につながり、価格の支えになるとわれわれはみている」と説明した。
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