2億円超の仮想通貨が入ったハードウェアウォレットの暗証番号を失念した人物のためにハッカーが取った方法とは?

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仮想通貨をインターネットから隔離することで安全に管理することができるというのがハードウェアウォレットです。しかし、このハードウェアウォレットの暗証番号を忘れてしまい200万ドル(約2億3000万円)相当の仮想通貨を使えなくなってしまったという人物が登場しています。この「ハードウェアウォレットの暗証番号を忘れてしまう」というのは割と頻繁に起きる出来事なのですが、ハッカーの友人にこのハードウェアウォレットをハッキングしてもらう、という荒業で対処した事例が報告されています。

その後、グランド氏はライヒ氏のハードウェアウォレットにインストールされているファームウェアバージョンでは、ハードウェアウォレットの電源を入れた時に暗証番号がRAMにコピーされることを発見します。これは暗証番号をストレージからコピーしており、暗証番号のマスターキーはストレージに保存されたままであるということを意味します。つまり、もしもクラッキングを間違えてハードウェアウォレットのRAMを削除してしまっても、暗証番号はストレージに残ったままである、つまりは暗証番号が消えてしまうというリスクを限りなく低くしながらクラッキングに挑戦できるということです。

こうして、グランド氏は「wallet.fail」をベースにクラッキングを実行。約3時間半の施行の後、ついにハードウェアウォレットの暗証番号を読み取ることに成功。ライヒ氏らは「4桁の暗証番号を設定した」と記憶していたのは勘違いであり、実際には5桁の暗証番号が設定されていたそうです。 なお、Trezorはライヒ氏のハードウェアウォレットをグランド氏がクラッキングすることに成功したという報道を受け、「脆弱性は既に修正されており、当社の新製品はすべて修正されたブートローダーで出荷されています」とツイートしています。 Hi, we just want to add that the vulnerability was already fixed, and all new devices are shipped with a fixed bootloader. Thanks to

 

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