巨人の開幕ローテーションの2枚軸が固まった。山口が、イースタン・リーグのDeNA戦（横須賀）に先発。8回を8安打1失点（自責0）と好投し、本拠地開幕戦となる4月2日阪神戦（東京ドーム）の先発を確定させた。開幕投手を務めるエース菅野とともに、カード頭での安定した投球に期待がかかる。

明確なビジョンを持ち、腕を振った。今オフから取り組む新球のチェンジアップを試投。「まだまだ抜け切れていない部分もあるので、修正が必要」と自己分析したが、石川からは見逃し三振を奪った。ストライク先行で打者を攻め、今季最長の8回、今季最多の107球を投げ、スタミナ面も確認。「その点は良かったです」と納得した。

ギアの入れ替えも、完璧だった。2回無死満塁では後続をピシャリ。ラストイニングだった8回にも2死満塁のピンチを迎えたが、最速タイの144キロ直球で空を切らせた。視察した宮本投手総合コーチを「すごかったね。最後、ドーンといくあたりはさすが。完璧」と絶賛させた。26日のイースタン・リーグのヤクルト戦を経て、中6日でシーズンに入る。【久保賢吾】