右肩の炎症でキャンプから離脱している中日の松坂大輔投手(38)が19日、愛知県内でチームドクターの診察を受けた。

これまでの診察と変わらず、右肩の炎症と診断され、今後2週間程度はノースローで調整を続けると発表された。今後はナゴヤ球場などを拠点にリハビリ、トレーニングを続ける。

松坂はこの日、チームドクターの診察を受ける前に、トレーニングをしているナゴヤ球場で取材に応じた。「よくなっていると思う。少しでも早く投げたいという気持ちはある。自分の感覚を大事にしてやっていきたい」と早期復帰へ意欲を示したが、復帰時期への明言は避けた。現状に関しては「投げることに関しては止められている」と説明。その後にチームドクターの診察を受けた。

松坂はキャンプ中にファンと接触した影響で右肩に違和感を訴え、沖縄市内ほかで検査を受け、右肩の炎症と診断。16日に沖縄・恩納村の宿舎で首脳陣と協議し、17日に沖縄キャンプを離れ、名古屋で回復に努めていた。今春のキャンプでは、序盤にキャッチボール、守備練習、打撃練習程度まで進んだ段階で止まったまま。今季の松坂はスロー調整で、遠投で肩を作ってからのブルペン入りを目指していたため、調整は大幅に遅れている。

今回の診断で3月からのキャッチボール再開も5日間程度ずれ込む。すでに開幕1軍は絶望的で、1軍への合流時期は早くても5月中旬以降が見込まれる。今後の回復状況次第では、6月4日からの交流戦に間に合わない可能性も出てきた。