僕の経験だと、自分と捕手の間に糸が引かれたような線が見えて、投げる球をそこに乗せればいいという感覚になり、実際にその通りに投げられて、抑えられる。どれくらいの頻度で起こるかと言われると難しいけど、そうなった時は完封、完投など長いイニングを投げられるもんです。
大谷の場合、２回２死一、二塁の場面で迎えたバーティを初球の外角カーブで右飛に抑えた時に、グッと集中力が上がったように見えた。そこから空間を支配。加えてギアを上げたのは、自らの２点打で勝ち越した５回から。それが１５連続アウト、７回１００球と少ない球数での１０Ｋにつながったと思う。 初回、スライダーに相手が合わせてきていると察知すると、力を入れたストレート系を投げた。４回には１００マイル（約１６１キロ）を連発。相手は振り遅れるわけにはいかなくなり、スライダーのマークも緩くなって的を絞らせない投球術も光った。
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