【モスクワ=小野田雄一】南カフカス地方の旧ソ連構成国、アゼルバイジャンとアルメニアの係争地、ナゴルノカラバフ自治州をめぐる紛争で、両国の外相は21日、ロシアのモスクワを訪れ、ラブロフ露外相とそれぞれ個別に会談した。露外務省は同日、「先に合意された停戦と、安定化の実現について協議が行われた」と発表した。
アゼルバイジャンとアルメニアは10日と17日の2度にわたり、ロシアなどの仲介で停戦に合意。しかしその後も戦闘が続き、合意に定められた捕虜交換や遺体返還も実現していない。ラブロフ氏は、アゼルバイジャンのバイラモフ外相とアルメニアのムナツァカニャン外相に合意の順守をそれぞれ求めたとみられる。 これに先立つ19日、イタル・タス通信は、アゼルバイジャンのアリエフ大統領とアルメニアのパシニャン首相に個別にインタビューした記事をそれぞれ配信。インタビューの中で両首脳は、提案があればモスクワなどで紛争解決に向けた首脳会談を行う用意があると表明していた。21日の一連の外相会談では、首脳会談についても協議された可能性がある。
同自治州は、国際的にはアゼルバイジャン領であるものの、アルメニア側が実効支配し、過去にも衝突が起きてきた。9月27日に始まった今回の戦闘では、双方がこれまでに兵士・民間人計900人以上の死亡を公表。アゼルバイジャンは兵士の被害を公表しておらず、実際の死者数はさらに多数に上るとみられる。
両国とも粛清されそう
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