は30日、2024年3月期の連結純利益が前期比で約23倍の4050億円になる見通しだと発表した。18年ぶりの最高益を見込んでいた従来予想を、さらに1000億円上回る。液化天然ガス（LNG）などの燃料価格が想定より安価で推移し、火力発電所向けの燃料調達費用が減る。原発の再稼働が進み、設備利用率が高まったことも業績を押し上げる。原子力利用率は前期に比べ21.
5ポイント増の70%程度を見込む。関電は原子力利用率が1ポイント上昇すると、経常損益を51億円押し上げると試算している。原発の稼働が増えたことで通期では約1700億円の経常増益要因となる。同日発表した23年4〜9月期の連結決算は、売上高が前年同期比16%増の2兆730億円、最終損益は3710億円の黒字（前年同期は763億円の赤字）だった。最終利益は4〜9月期として01年以来となる過去最高を更新した。原発の安定稼働も業績を引き上げており、顧客への還元という意味で値下げ圧力が強まる可能性もある。
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