東京五輪の開会式のパフォーマンスで話題を呼んだピクトグラムが、新たな形で注目を集めている。SNS上には日常の場面などを競技に見立てたユニークな作品が登場し、大学のPRに活用するケースも。〝新種目〟が次々と生まれ、ピクトグラムを通じて五輪を楽しむ動きが広がっている。抱き上げたネコの頭をなでる様子を図案化した「ネコをなでなでするピクトグラム」。7月25日に鹿児島県のイラストレーター、STUDY優作さんがツイッターに投稿すると、「この競技参加したい」「金メダル取る自信がある」とネコ好きの人たちが即座に反応。13万件以上の「いいね」がついた。優作さんは「うちのネコは暴れて抱けないので競技には加われないのですが、これほど反応があるとは」と〝競技人口〟の多さに驚く。
制作した愛知県の会社員、えぽさん(29)自身が1歳の娘を育てており、「わが家ではベイビーリフティングは毎日開催。大変な子育てもピクトグラムのように競技と思えれば」と3日ほどで完成させた。ツイッターに投稿後、約12万件の「いいね」がつき、フォロワー数も急増。地味な難関競技「寝かしつけ」など、さらなる競技化を求める声も相次ぎ、えぽさんは「子育ての競技は一生懸命な皆が金メダル。旬のうちに種目を増やしたい」と意欲的だ。金沢工業大学(石川県)はオンライン説明会の告知に12学科の特徴をオレンジや緑など明るい色調のピクトグラムで表現。歯車をあしらった「機械工学科」、ロボットを操る姿を描いた「ロボティクス学科」などで、「目指せ工学アスリート」と呼びかけている。
思いがけずブームに乗る形となったのが農業協同組合(JA)グループのシンボルマークだ。JとAの文字を意匠化したマークが「腹筋をしている人にしか見えない」と話題に。JA全中の広報担当者は「多くの人に関心を持っていただきありがたい」と喜ぶが、驚きはないという。実はこれまでも見る角度を変えると、土下座やかるた取りをしている人に見えるなどと評判になっていたそうだ。
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ソース: nhk_news - 🏆 22. / 63 続きを読む »