・2030年までにグローバルで220GWhのバッテリー生産能力を確保することを目指し、共通のバッテリー戦略を強化ロードマップのなかで最も注目度が高いのは、やはり新型マイクラの投入。コンパクトEV用のプラットフォームであるCMF-BEVを使い、投入時期は「2024年」とも明言された。最大400kmの航続距離とのこと。日産がデザイン、開発と生産をルノーが担当する。マイクラといえば長年、日本販売名「マーチ」の欧州販売名だった。現行型マーチ(K13型)が2010年7月に発表後、タイや欧州でも発売。日本市場では現在も同モデルが販売され続けているが、欧州市場では2017年、新型マイクラ(K14型)が独自に投入されている。残念ながら会見ではこの新型コンパクトEVが日本市場に投入されるかどうか、言及はされなかった。ただ日産、ルノー、三菱のアライアンスを考えると、この新型プラットフォーム「CMF-BEV」を使って、日産は次期マーチ、三菱は次期ミラージュとして発売する可能性はある。
日産と三菱は今春にも軽EVの発売を予定しており、そちらの車両価格は補助金を入れて200万円からとかなりリーズナブルになるが、航続距離は170km程度。いっぽう今回概要が公開された新型コンパクトEVの航続距離は最大400kmであり、明らかに車格がひとつ上になる。リーフと軽EVの間に位置するモデルとして用意されれば需要は多そう。この新型コンパクトEVについての情報は今後とも追っていき、新情報が入り次第お伝えします。 なお現在、国内コンパクトカー市場は新たな戦国時代を迎えている。新型ヤリス、アクア、フィット、ノートがしのぎ削り、スイフトやマツダ2など個性派も揃っている。そんななか2010年登場のマーチは細々と命脈を保っているものの、目立たない存在。しかしいま日本に必要なのは「安くて可愛くてよく走るコンパクトカー」だとわりと本気で思います。EVだと「格安」という方向で期待は難しいけれど、補助金を使って維持費も含めればお得…という方向で、マーチ、ぜひともかつての輝きを取り戻してほしい。
日本には導入しないから、日本人は指をくわえて眺めていろ。ですね。
スーパーターボ
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