SOMPOは、傘下の損害保険ジャパン日本興亜が1383億円取り崩した。今後に備え、正味収入保険料の14%を積み立てる通常の繰り入れに加え、800億円の特別繰り入れを実施。火災保険の異常危険準備金を期末時点で1351億円とした。
浜田昌宏グループCFOは会見で、期末残高について「18年度のような、大きな損害が起きた時のような取り崩しでも枯渇しないようなレベル感とした」と話した。税制改正で、異常危険準備金の積み立て時に無税となる範囲が5%から6%に広がるため、通常の積立率を14%から15%に引き上げる。グループで、全種目計1兆円超の異常危険準備金がある東京海上HDは「引き続き残高は十分。19年度以降についても割り増し繰り入れは行わない」(藤田裕一専務取締役)とした。火災保険料は、損保料率算出機構が決める参考純率がベースになるが、18年5月に決まった参考純率には昨年の国内災害が考慮されていない。*本文3段落目の東京海上の増益の理由を訂正しました。
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