アジアでは日本とタイが立憲君主制だ。ただし、君主の役割はタイのほうが重い。スペインでも、君主は国家的な危機の際に重要な役割を果たす。スコットランドの独立問題でも英国のEU離脱問題でも沈黙を守るエリザベス女王と違って、スペイン国王はカタルーニャの独立運動を強く非難した。
権威主義的なアラブ世界でも、君主制のほうが共和制よりもリベラルな場合がある。ヨルダンやモロッコは立憲君主制を採り入れているが、国王が強い権限を持つ。一方でサウジアラビアやアラブ首長国連邦は悪しき絶対王制の遺物だ。もちろん、スイスやアイルランドのように、君主がいなくても政治家が尊大になり過ぎない国もある。 政治が理性的なものであるならば、私たちも2頭の元首を戴く体制を捨てて、総督の肩書を「大統領」に改めればいいのだろう。だが政治が理性的であることはめったにないし、単なる象徴的な変化のために憲法を書き換える意味があるとも思えない。
だから中国に買われた首相からファイブアイズに引き戻せたのだってか?^^
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