老舗菓子たねや 売上高7割減からの復活で得たもの

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「このまま行くと年内に倒産する」。和洋菓子の老舗、たねやグループ。コロナ危機に対し通販、ドライブスルー、コンビニ販路と、新たな策を繰り出し次の成長を支える「人」を育てる好機に変えています。

日本中で新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた4月。同グループの洋菓子部門「クラブハリエ」を率いる山本隆夫社長は、ウェブ会議のモニター越しに、十数人のシェフたちに向けてそう訴えた。そしてこう続けた。「でも、僕は社員を1人も解雇するつもりはない。だから、みんなが1ミリでも前に進めるように、できることをすべてしよう」しかし、社長から若手まで「全員野球」で需要回復に取り組み、6月には前年同月比9割にまで売り上げを戻し、長期化するコロナ禍の中でも勢いを保っている。名だたる老舗菓子メーカーが相次いで事業縮小を余儀なくされる中、たねやはなぜ復活できたのか。思い浮かんだのは、若い社員たちの顔。たねやの売上高は約200億円、従業員数約2000人と、虎屋(東京・港)に匹敵する老舗菓子の大手だ。社員全員が経営の担い手としての自覚を持ち、全力を尽くせば事態は打開できる。危機意識を共有することが、その出発点だと考えた。

危機感を共有した後、山本社長は、シェフやその他の社員と、コロナ下における自分たちの存在意義について、時間をかけて話し合った。未曽有の災厄を前に、「不要不急の商品」(山本社長)を扱う菓子店が果たすべき役割とは何なのか。行き着いたのが、「お菓子を食べることは家の中でできる幸せの1つ。それを届けることが自分たちの使命」だという、商いの原点だった。やがて社員一人ひとりが、自分に今できることを考え始めた。最初の復活の芽は、30歳前後の若手シェフたちの手によるものだった。彼らが試行錯誤の末に生み出した通販向けの新商品が次々にヒットを飛ばし始めたのだ。5月20日に、自社の通販サイトで売り出した約1500円の「スフレチーズケーキ」に注文が殺到。発売から数時間で用意した200個が完売した。2000円以上するケーキが発売から数分で400個完売したこともあった。

営業自粛期間中も、社員が率先して動いた。顧客との絆を絶やさないために、5月上旬の4日間、現場社員が主導して工場併設の敷地でドライブスルーでの販売も実施した。店の前には30台余りの長い車列ができ、1週間に延長した。「頑張ってるね」と励ましの声をかけてくれる顧客も少なくなかった。6月にはSNS(交流サイト)のインスタグラムで、山本社長が家庭でできるお菓子作りやたねやの生産現場を紹介するライブ配信を開始。シェフたちもこれに加わり、配信は50回を超えた。ライブの視聴者に参加してもらい、新商品を開発するという新しい試みにも挑戦。新しいファンをつかむことにも成功した。6月下旬から全国のイトーヨーカドーとセブンイレブンの一部店舗、生協の宅配での販売を開始。

 

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とりあえず日本橋三越のクラブハリエの店員さんの態度が最悪だったので、二度と買わない。

尚売る気は専らございませんので、悪しからずと。

でもこの寄った日本橋のお店の店員さんはひどい態度だったなー。正直もう二度と買わないよ。 こういう努力の裏が一瞬で水泡だから小売は怖いな…。

その時期に行った渋谷と新宿どっちも接客悪かったから贈答品で伺ったけどもう行きたくない

ここのイートインでケーキプレート注文して、感動したの覚えてる。 頻繁に、とはいかないけど年内に本店行きたいな。 たねや好きだから、ちょっとでも貢献したい。

素敵な試みですね! この状況下でどのようにしたらうまくいくのかを常に考えていらっしゃるのはすごいと思います。 これからもボトムアップ型の経営戦略で頑張っていただきたいです。

美談みたく書かれてるけど、要は「こんな事態にならなければ百貨店やコンビニごときじゃ売らない」ってことね。

ステキな試み こういったボトムアップ型の改革は、勢いが止まらないから強いよね

👏👏👏👏👏👏

中国や韓国を敵に回して市場にできなければ、成長戦略もうまくいくわけがない。政治家を辞めてもう二度とマイクを持つまいと誓っていた。 さんが国民の期待に応えているなら何も言うつもりはなかった

たねや、つぶれてほしくない。

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