バッジョのPK、ベルカンプの芸術的ゴール、本田圭佑のFKほか──あの人が語る「思い出のワールドカップ」

いよいよ「2022サッカー・ワールドカップ カタール大会」が開幕! 日本サッカー史を塗り替えたレジェンドから、各界のサッカーフリークまで、ワールドカップの思い出を語ってもらいましょう!
バッジョのPK、ベルカンプの芸術的ゴール、本田圭佑のFKほか──あの人が語る「思い出のワールドカップ」
Colorsport / Andrew Cowie

QUESTIONS
Q1.W杯の思い出を教えてください。
Q2.あなたにとって史上最高のスター選手は誰ですか?
Q3.W杯のベストマッチは?
Q4.W杯のベストゴールは?
Q5.日本代表がカタール大会で倒すべきチームはどこですか?
Q6.もっとも注目しているカードは?
Q7.優勝候補はどの国ですか?
Q8.注目選手は誰ですか?
Q9.今大会はどこで誰と観る予定ですか?

NAKAYAMA TATSUYA

澤穂希

元サッカー女子日本代表

15歳で日本代表初招集。6度W杯に出場し、2011年ドイツ大会で初優勝。MVPと得点王を獲得し、同年度のFIFA女子年間最優秀選手を受賞。4度五輪に出場し、12年ロンドン大会で銀メダル。同年12月に現役引退。

imago/Revierfoto

A1:2011年女子W杯ドイツ大会での優勝です。日本女子サッカーの歴史を変えた大会でしたし、日本サッカー界に大きく影響したからです。

A2:オランダのマルコ・ファン・バステンとスペインのシャビ・アロンソ。ファン・バステンは最初に憧れた選手。小学生の頃は部屋にファン・バステンのポスターを貼っていたくらい好きでした。シャビは現役時代に影響を受けた選手で、ポジションが同じこともあって、学ぶことが多かったです。

A3:自分の試合を除くと、10代の頃に見た、1994年アメリカ大会決勝、イタリアvsブラジル。ロベルト・バッジョがPKを失敗したところは印象に残っています。

A4:2011年女子W杯ドイツ大会の決勝で、同点に追いついたコーナーキックからの得点は、自分のなかでもベスト中のベストゴールです。

A5:倒すべきというか、上に行くには1試合でも多く勝たなくてはいけません。初戦の勝敗により次の試合の展開が変わるので……まずは初戦のドイツ戦で引き分け以上の結果を残して欲しいです。

A6:グループCのアルゼンチンvsメキシコと、グループEのスペインvsドイツに注目しています。

A7:フランス。

A8:エムバペとポグバ。

A9:今のところ、自宅で1人観戦の予定。日程によっては夫と観ます。

CHARLES PLATIAU

ハリー杉山

タレント

1985年、東京都生まれ。イギリス人の父と日本人の母の間に生まれ11歳で渡英。帰国後はタレント、MCとして活動。NHK BS1「ランスマ倶楽部」、フジテレビ「ノンストップ!」(月~木曜日)などにレギュラー出演中。

Romario (BRA), JULY 17, 1994 - Football : Romario with Franco Baresi during the FIFA World Cup 1994 USA final match between Brazil - Italy at the Rose Bowl in Los Angeles, California, USA. Brazil won the match 3-2 on penalties. (C)PICS UNITED/AFLO FOTO AGENCY (743)PICS UNITED/PRESSE SPORTS
PICS UNITED/ERIC VERHOEVEN

A1:日韓大会の日本vsロシア。イギリスの全寮制高校でテレビ観戦。稲本潤一選手がゴールを決めた瞬間、16世紀に作られたロングテーブルに飛び上がりシャウト。1年分怒られました。

A2:イタリア代表主将のフランコ・バレージ。アメリカ大会、負傷したバレージは決勝で復活。ACミランのバックフォー、カテナチオ再結成に興奮しました。ロマーリオとベベトを抑えた姿はまさにヒーロー!

A3:1966年イングランド大会決勝。延長戦の末、イングランドが西ドイツを4対2で破って初優勝。今でもこの日を夢見て〝it ’ s coming home〟と歌います。

A4:1998年フランス大会のオランダvsアルゼンチン。準々決勝の89分、ベルカンプはフランク・デ・ブールのロングフィードを美しくコントロール。アジャラをセカンドタッチでかわして、アウトサイドでゴールに突き刺す!まさに芸術。

A5:初戦のドイツ戦がすべて。遠藤航がキーマンです。

A6:日本vsスペイン。どこまで勝つサッカーを追求できるのか。

A7:ブラジル。

A8:フランス代表のサリバ。若い時のリオ・ファーディナンドを彷彿させるスピード、アジリティ、そして落ち着きです。

Q10:日本vsイングランド、どちらを応援しますか?

A10:日本!ぎゃふんと言わせて、プレミアに大量のJリーガーを移籍させましょう!

相澤陽介

ホワイトマウンテニアリング デザイナー

1977年、埼玉県生まれ。多摩美術大学を卒業後、2006年にWhite Mountaineering®を創設。18年から多摩美術大学客員教授、19年から北海道コンサドーレ札幌のクリエイティブディレクター。

Massimo Rana
DIRK WAEM

A1:スマホ片手にミラノの空港で観た、ロシア大会のコロンビアvs日本。香川真司がPKを決め、その後追いつかれたときにボーディング。モヤモヤしながらパリに着いて勝利の結果を知りました。

A2:イブラヒモビッチは世界でいちばん好きなサッカー選手。スタイル、サイズ、生い立ち、ルックスと、サッカーに関係ない部分もかっこいい。W杯での実績に関係なく選びました。

A3:ロシア大会のベルギーvs日本、フランス大会のオランダvsユーゴスラビア。

A4:南アフリカ大会のデンマーク戦、本田圭佑のFK。

A5:スペイン。

A6:ウェールズvsイングランド。

A7:ドイツ。W杯での戦い方としての組織作りをもっとも強固に有効的に作れるチームだから。

A8:アメリカ代表の中核であり、かつチェルシーFCで活躍するクリスチャン・プリシッチ。アメリカの躍進があれば、サッカービジネスが飛躍する可能性は大。アメリカがサッカーに本気になったときにはじめて、メーカー、デザイン、カルチャーが本物になっていくと感じています。

A9:北海道コンサドーレ札幌の仲間たちと観られたら最高です。

Q10:ユニフォームの着こなしがカッコいい選手は? 

A10:デ・ロッシ。太い腕、タトゥー、髭、顔つき、ジャストサイズ。彼は完璧です。

TAKUYA 

「REGATEドリブル塾」代表/コーチ 

1991年、沖縄県生まれ。2017年に「REGATE沖縄 ドリブル塾」を設立。Dribble Coach / Football creatorとして活動。「regate_takuya」ではTikTok が180万、Instagramが59.5万のフォロワーを誇る。

KAI PFAFFENBACH
REINHARD KRAUSE
Thiago Ribeiro

A1:小学5年生のときの日韓大会が今でも忘れられないです。日本代表戦は学校も午後から休みになり、みんなで応援した記憶があります。ベルギー戦、鈴木隆行選手のつま先ゴールが印象に残っています。

A2:ブラジル代表のロナウジーニョとリバウド。ロナウジーニョのプレイには常にワクワクさせられていました。何よりサッカーの楽しさをロナウジーニョから学びました!リバウドは漫画『キャプテン翼』で翼のチームメイトとして登場していて(リバウールって名前でした)、そのリバウールが現実世界でW杯に出ていたことに興奮したことを今でも覚えています。

A3:ロシア大会のベルギーvs日本。日本代表の試合でもっとも喜びと悔しさが入り交じった試合でした!

A4:南アフリカ大会、デンマークvs日本で決めた本田圭佑選手のFK。あの距離から決めたのはさすがに痺れました。もうひとつは、ブラジル大会のコロンビアvsウルグアイ、ハメス・ロドリゲスの胸トラップからの反転ボレーシュート。ライブで見て、鳥肌が立ちました!

A5:初戦のドイツ戦。かなり手強い相手ですけれど、グループリーグではとにかく初戦で勝つことが重要だと思います。

A6:日本vsドイツ。全力で応援します。

A7:日本!!!

A8:ネイマール、三笘薫。

A9:現地で観たい!あるいは自宅で家族と応援!

神谷 晃

『GQ JAPAN』ライフスタイル・エディター

1973年、東京都生まれ。ウォッチ&スポーツ担当。メキシコ大会最終予選の韓国戦、国立競技場で木村和司の伝説のフリーキックを観たのが自慢。サッカーは完全に"観る派"。趣味はゴルフ、マラソン(フル完走歴2回)。

RICARDO MAZALAN
Colorsport / Andrew Cowie
PIROSCHKA VAN DE WOUW

A1:札幌ドームで観戦した日韓大会のイングランドvsアルゼンチン。フランス大会で「愚か者」と酷評された若者は、PKを決めて見事に汚名を返上した。プラチナチケットは某代理店から往復航空券込み20万円で購入。選手入場時に流れる「FIFA Anthem」をスタンドで聴いた瞬間に、元は取ったと確信した。

A2:ロベルト・バッジョ。アメリカ大会決勝、PKを外した直後のあの背中。NHK実況の山本浩さんの「外したー!」を思い出すと、泣けてくる。

A3:フランス大会のオランダvsブラジル。接戦を制したブラジル監督のザガロが、準決勝なのに試合後に号泣。がっぷり四つでサッカー王国をここまで追い込んだオレンジ軍団に惚れ直した。

A4:ロシア大会、ベルギーvs日本の決勝ゴール。デ・ブライネを起点とする電光石火のカウンター、見事!

A5:ドイツ戦。初戦は引き分けで良し。2戦目のコスタリカ戦で取りこぼさないこと。

A6:セネガルvsオランダ。勝ち方次第では、オレンジ軍団が優勝候補に加わりそう。

A7:「W杯で決して優勝できない最高のチーム」と揶揄されてきたオランダ。それでも美しく勝て!

A8:大好きなリヴァプールFCに所属する世界最高クラスのセンターバック、ファン・ダイクの統率力に期待。おなじみの内輪揉めが起きませんように!

A9:日本代表を空港で見送るつもり。現地観戦、諦めない! 


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ベッカムから、ロナウド、ネイマール、元日本代表の槙野智章まで。