精神障害の発症リスクを若年期の知覚異常から予測できることが判明

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近年、精神障害の発症に関わる遺伝子が発見されたり、統合失調症の発症リスクを分析するツールが開発されたりと、精神障害に関する研究開発が進んでいます。そんな中、ビンガムトン大学の研究チームが「若年期における『音や色に対して過敏になる』といった知覚異常から精神障害の発症が予測可能である」と発表しました。

数ある精神障害の中でも、統合失調症は10台後半~40台前半までに発症することが知られています。研究チームは統合失調症の発症リスクを予測手法を開発するべく、191人の17~18歳の精神状態を評価し、その17年後に再度精神状態を評価する追跡調査を行いました。

追跡調査の結果、10代後半に「音や色に対して過敏になる」「体と世界との境界について不確実性を感じる」「世界が傾いているという感覚を覚える」といった知覚のゆがみが確認されていた場合、30代で統合失調症に限らず精神障害全般を発症する可能性が高くなることが判明しました。同時に、10代でうつ病を患っていたとしても30代での精神障害の発症とは関係がないことも明らかになっています。 研究チームの一員であるMark F. Lenzenweger氏は「10代の時に精神障害を患っていなかった人々が、知覚に非常にわずかな障害を示していた場合でも、中年期に幻覚や妄想といった症状を示しやすくなることを発見しました」と述べ、今回の追跡調査によって精神障害の発症を予測する方法が発見されたと主張しています。

また、研究チームによるとアメリカには約350万人の統合失調症患者が存在し、年間医療費は合計で1550億ドルにのぼるとのこと。Lenzenweger氏は「今回の研究結果は、精神障害を引き起こす生物学的要因や、現実世界での経験と知覚障害の関係を調査するような研究の足掛かりとなります」「知覚異常の性質を理解することは、統合失調症および他の精神障害の発症メカニズを理解するのに役立ちます」と述べ、今回の発見が今後の精神障害研究に役立つ可能性を示しています。

 

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報告率の高さ因子は証明された 病の深刻さとかとは関係が……

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