エコノミストは2日に発表される6月の雇用統計を巡り、雇用者数が70万6000人増になると予想している。これは5月の55万9000人増から一歩前進となる。通常であれば大きな数字だ。しかし、今は平常ではない。
問題は仕事の少なさではない。労働省の集計によると、4月末時点で求人は930万件あった。企業は至る所で、労働者の確保がいかに難しいかを嘆いている。よく聞かれる説明として、失業手当の増額と延長により、受給者が職探しをする意欲が減退していることや、保育施設の利用が困難な状況が続いているため、特に多くの女性が復職をためらっていることが指摘される。 求人検索サイト「インディード」が最近行った調査によると、失業中の求職者のうち、緊急で仕事を探しているわけではないと答えた人の中で、最大の障害となっているのは新型コロナへの根強い不安感だ。介護の負担や失業手当に加え、配偶者の雇用や経済的な余裕があることも、緊急性がない理由に挙げられている。
また、企業が雇用している場所と、失業者が以前働いていた場所との間には、地理的なミスマッチがあるかもしれない。これは州をまたぐだけでなく、大都市圏内でも起こり得る。例えば、多くのオフィスがまだ閉鎖されているために、ビジネス街のレストランは苦戦している半面、住宅街に近いレストランは、人々が食事の機会を取り戻そうとする中、活況を呈している。都市中心部のレストランの従業員を新しい仕事に再配置するには時間がかかる。
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