バイデン米大統領は7日、ロシアのプーチン大統領とテレビ電話形式で会談を行い、ロシアのウクライナにおける行動に対し深い懸念を表明した。写真はロシアと米国の国旗。ロシア・フセボロシュスクの工場で2019年3月撮影(2021年 ロイター/Anton Vaganov)
バイデン米大統領は7日、ロシアのプーチン大統領とテレビ電話形式で会談し、ロシアがウクライナに侵攻すれば西側諸国は「強力な経済措置」などで対抗すると警告した。これに対しプーチン氏は、北大西洋条約機構(NATO)が東方に拡大しないよう保証を求めた。両首脳の会談は、二国間関係が冷戦終結後で最悪の状態に陥る中で開かれた。バイデン氏は強力な経済制裁を発動するだけでなく、ロシア産天然ガスをドイツに送るパイプライン「ノルドストリーム2」の稼働を阻止する可能性について警告し、米国と欧州の同盟国はウクライナに対し一段の軍事支援を行うと表明した。米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は電話会談後、記者団に対し、2014年のロシアによるクリミア併合を引き合いに出し「米国は14年に実施しなかったことを実施する用意がある」と述べた。
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