管理職候補生こそ多様性を 投資家や企業統治指針が圧力

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企業に対し女性などダイバーシティー(多様性)確保を求める圧力が一段と強まっている。企業価値の向上につながるとして、投資家に加え、6月に改定したコーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)が企業に社員の多様性を求めているためだ。対象も取締役会だけでなく、管理職やそれらの候補生まで広がる。企業にとって対応は待ったなしだ。日産化学は25日の株主総会に向け、元検事で日東工業の社外取締役も務める中央大

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の柳良平最高財務責任者(CFO)は、自社の88種類のESG指標とPBR(株価純資産倍率)の関係を分析。ESGの取り組みが5~10年後の企業価値向上につながることを示した。柳CFOに取り組みの狙いや効果を聞いた。「88種類のESG指標の変化が何年後のPBRと関連するかを調べた。たとえば、ダイバーシティー関連では女性管理職比率や障害者の雇用率などを用いた。その結果、女性管理職を1割増やすと7年後にPBRが2.4%、時価総額で500億円の増加につながるとわかった」

「女性管理職の登用が企業価値を生むと数値で示せた。ESGと企業価値の詳細な開示は一企業の取り組みとしては世界初と言われる。もちろん女性管理職の数と時価総額の正確な因果関係は分からないが、実際の女性が活躍したストーリーを合わせて説明する」 「ESGの取り組みの効果は長期で表れることを示せたのも大きい。たとえば、女性管理職をきょう増やしたからといって、きょうの株価が上がるわけではない。研修制度やサポート体制も含めて長期にわたり構築する必要がある」「年200件ほど投資家と面談するが、特に海外投資家から企業価値につながるESGを定量的に説明してほしいという声が非常に多い。収益力の高い欧米企業は不足していたESGの取り組みを説明すればよい。他方、欧米ほど財務重視が徹底されていなかった日本企業はESGと収益の両方を重視するよう求められている」

「日本企業は今、過小評価されていると思う。人も環境も大事にする日本企業のESGの潜在価値は大きい。先進国のPBRは2倍程度だが、日本企業は平均1倍強。ESGを定量化して財務に結びつけて説明できれば日本企業の価値はほぼ倍増すると信じている」「研究の前後では投資家の反応が全然違う。特にESGに関心の高い投資家に納得してもらいやすくなった。海外投資家は愛情を持って『柳モデル』と呼び、米ブラックロックやウエリントン・マネージメントなど名前を出して応援すると言う投資家もいる。ESG投資家のエーザイに対する総投資額が増えているという実感もある」――多様性に関連し、女性登用が進んでいる企業ほど業績がよいという研究もある。

「研究論文は多数あるが、統計学的に立証するのは極めて難しい。ただ、人口の半分を占める女性の能力を生かせないことは社会的な損失だ。さらに外国人や中途採用者なども含めて多様性を尊重する文化があれば、新しいアイデアが生まれ企業が活性化していく。これを企業の経営トップが意識し、社内に浸透させることが日本企業にとっては欠かせない」

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多様性を進めないと圧力がかけられるって、、どこが多様性なんだよ。

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