世界的な感染拡大が続く新型コロナウイルス。未曽有のパンデミックに緊急事態宣言も発令され、社会のあり方が大きく変化している。他者とのコミュニケーションのあり方も大きく変化し、終息も見通せない重圧が続く。メンタルヘルスへの影響も懸念される中、「コロナうつ」との言葉も生まれた。長期化する「新たな生活様式」の中での「心」の問題とは。市ヶ谷ひもろぎクリニックの渡部芳徳理事長に聞いた。うつ病の治療は、「休養」「精神(心理)療法」「薬物療法」以外にもいろいろ行われています。その中の1つが「磁気刺激療法」。うつ病には「反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)」が用いられています。うつ症状は、セロトニンやノルアドレナリンが関係する神経の情報伝達がスムーズに行われなくなったことで起こります。rTMSは、磁気の刺激によって脳の活動を回復させる治療です。
より詳しく話すと、これは脳の左側の「背外側前頭前野」という大脳皮質の特定の部位を磁気刺激で活性化させて、意欲や思考力、判断力を正常化させるのです。さらに、不安、悲しみ、恐怖などの感情をつかさどる「へんとう体」に二次的な刺激を与えて過剰な活動を抑制させます。それによって、脳の活動を正常に回復させるのが磁気刺激療法です。 治療のメリットは「難治性うつ病、薬物治療で効果のないうつ病の方に有効」「副作用がほとんどない」「妊婦、妊娠希望の患者さんも受けられる」など。一方、デメリットは「頭皮にピリピリとした痛みを感じることがある」「週5日の通院が必要」「保険適用でも精神科病院での治療が対象で、クリニックでは保険適用にならない」などがあります。
また、精神神経学会では“磁気刺激療法は初発のケースや軽症のケースは適用外”を推奨。初発や軽症の患者さんでも、「どうしても薬を服用したくない」という方がいます。ただ、そういう方には磁気刺激療法の説明をし、承諾されれば行っています。実際に治療をしていると、軽症の方、コロナうつの方々にも有効性がはっきり出ていることを実感しています。
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