テック企業のレイオフが相次いでいる。過去2年間で推定40万人以上が職を失っており、労働者は不安と不満を募らせている。若い世代、特にZ世代は、解雇の瞬間やプロセスをソーシャルメディアに投稿することで、この状況に対処しようとしている。 解雇される時の様子や、会社によるレイオフの通達を録画した投稿が、1年以上前から目立つようになった。不安なカウントダウンを記録する人もいれば、不穏な臨時ミーティングの通知を受け取った後の瞬間を録画する人もいる。カメラの前で、涙を流す人もいる。 また、全社会議や1on1の解雇予告を隠れて録音したクリップを流す人もいる。昨年TikTokで職を失ったある女性は、最後の日に「会社の資産」（お菓子）を盗んだ、とTikTokに投稿した。 こういった投稿は、従業員にとっても雇用主にとっても、長い間プライベートなものとして、あまり口外されることのなかった瞬間を公にしている。 会社に反発する投稿は“失業の共感”を呼ぶ...
comのCEOは、数百人を解雇する動画が拡散されたのち、謝罪した。CloudflareのCEOも同様に、解雇の判断に誤りはなかったが「わたしたちの（解雇予告の）やりかたが、もっと親切で人道的でなかったことが間違いだった」とXに書いた。ピーチが投稿した動画がCloudflareや従業員からの信頼にどのような影響を与えたのか、また今後解雇予告を違った方法で行うのかという『WIRED』の質問に対して、同社の回答はなかった。 他の影響はそれほど具体的ではない。場合によっては、失業のスティグマを撤廃し、失業は珍しくないと共感を呼んだことで、人々を繋げたと動画を賞賛する見方もある。 雇用者の動向を記録するという傾向は、職場の別の問題、すなわち従業員からの信頼の低下も指し示している。「両者とも、以前ほど互いを信頼していない」と、米国人材マネジメント協会の会長兼CEO、ジョニー・C・テイラー・ジュニアは見ている。 解雇プロセスの公開には法的な懸念も...
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