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北朝鮮が弾道ミサイル発射、日本のEEZ外に落下と推定

更新日時
  • 北朝鮮ミサイル技術の発展、安全保障にとって看過できないと防衛相
  • 短距離弾道ミサイル1発を発射したとの報道-聯合ニュース

北朝鮮が25日、内陸部から弾道ミサイルを少なくとも1発、発射したと防衛省が発表した。ミサイルは、日本の排他的経済水域(EEZ)の外側に落下したと推定されている。

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北朝鮮の国旗
Photographer: FAZRY ISMAIL/EPA

  浜田靖一防衛相は、ミサイルの最高高度は約50キロメートル、通常の弾道軌道なら飛行距離は約400キロで、北朝鮮東側の沿岸付近に落下したと記者団に説明。「北朝鮮のミサイル技術の著しい発展は、わが国および地域の安全保障にとって看過できない」として、北京の大使館ルートを通じて抗議したことを明らかにした。

  韓国の聯合ニュースは同日、北朝鮮が短距離弾道ミサイル1発を発射したと報じた。浜田防衛相によると、北朝鮮のミサイル発射は今年に入って19回に上る。

  岸田文雄首相は同日、記者団に対し「今年に入ってからも新型ICBM(大陸間弾道ミサイル)級を含め、高い頻度で弾道ミサイルの発射が繰り返されている」とし、一連の北朝鮮の行動は「断じて容認することはできない」と強調。引き続き情報収集、警戒・監視に全力を挙げる考えを示した。

  北朝鮮は今年に入り、大陸間弾道ミサイル(ICBM)級を含むミサイルの発射実験を繰り返し実施。8月17日にも巡航ミサイル2発の発射を韓国軍が探知していた。

  過去6回の核実験を実施した豊渓里の施設でトンネルを修復するような動きも見られ、日米韓の3カ国は北朝鮮が核実験に踏み切る可能性もあるとして警戒を強めている。

  北朝鮮は、敵対勢力による国家指導部に対する攻撃が差し迫っていると判断した場合、核兵器による攻撃を断行すると宣言している。国営朝鮮中央通信(KCNA)が建国記念日に当たる9日、核武力政策に関する最高人民会議の法令を伝えた。

The Firing Line

Types of ballistic missiles tested by North Korean leader Kim Jong Un

Sources: South Korean Defense Ministry, Center of Nonproliferation Studies

NOTE: Suspected ICBM test on March 16, 2022, ended in failure; one of three missiles tested on May 25, 2022 likely ended in failure

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(首相の発言を追加します)
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