こみ上げるものが、後から後からあふれてきた。大一番で熱海富士が勝ち越しを決めた。琴裕将を寄り倒し、軍配も上がり、一度はガッツポーズをつくった。左のつま先がわずかに土俵の外に出たようにも見え、物言いがついた。「もう一丁やるという思いだった」。約1分半の協議の末、高田川審判長(元関脇安芸乃島)の「軍配通り熱海富士の勝ち」の声を聞くと、涙が出そうになった。なんとかこらえて勝ち名乗りを受けたが、オンラインでの取材時には、涙腺が崩壊した。
苦しい場所だった。2連勝から3連敗。「2番勝ったあと負けてもうダメだと思った」。崖っぷちから粘ったのは、周囲の支えだった。母・奈緒さんに電話して落ち着いた。兄弟子から励まされて気持ちを切り替えた。10日目の6番相撲の千代嵐、7番相撲といずれも十両相手に2連勝。「地元の人にも、いつも応援してもらった。勝てて良かったなと、すごくホッとしています」と、涙を拭いた。
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