熱く蘇った鹿島…“一体感”誇った岩政監督「選手たちがダメだったら僕も一緒に心中するだけ」 | ゲキサカ

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熱く蘇った鹿島…“一体感”誇った岩政監督「選手たちがダメだったら僕も一緒に心中するだけ」 ゲキサカ Jリーグ サッカー

岩政監督は試合後、前監督の“代行指揮”をしていたシーズン序盤戦以来となる監督会見に出席。「代行がついているから期待はされつつ逃げ道があったような気がするけど、もうない存在になってしまった。プレッシャーも感じていたし、そこを乗り越えられたことでホッとしている」と勝利の心境を明かした。「見ている人にとっては落ち着いて見えなかったかもしれないけど、あの期間があったことで落ち着いてミーティング、試合の準備を進めることができて、非常に手応えになった」。会見でそう振り返った指揮官は「試合前にはほとんどかなりの確率で勝つだろうという手応えを得ることができた。一昨日まではあまり寝られなかったが、昨日はすぐに寝られた」と充実した準備期間を過ごしていたことを明かした。

試合はゴール裏に限って解禁されたサポーターの声出し応援の後押しもあり、これまで鳴りを潜めていた躍動感あふれるオフザボールの動きが序盤から見られ、相手を押し込むままに先制点を奪取。長短のパスを使い分けたビルドアップに加えて、スタミナ切れが課題だった終盤にも落ち着いた堅守を保つなど、前体制からの変化が随所に感じ取れた。「たとえば僕が型をつくってそれに当てはめるような形になると、選手たちは躍動しないと思っている。僕が意識したのは選手たちの個性だったり、情熱だったりをまず出すことが大事だということ。その上で自分が整えていくよという話をしてトレーニングを進めてきた。これまで選手たちに少しブレーキがかかっていたものを外してあげた」は「いま俺らに必要だったのは、戦術もそうだけど、信頼されるということ」と力説。「大樹さんが監督になって、どの選手も自分が重要な選手だと感じられるようになっている。これはすごく重要なこと」と話していた。「『世の中全ては愛だ』という話をしたんですよ。『それが僕の指導者としての武器だ』という話をしました。というのも僕はもともとサッカー選手になりたかったわけではなく、両親が教師で

記者会見の質疑応答でそう切り出した指揮官は、自身がチームを率いるにあたって「いつも良くも悪くも選手たちを過大評価しちゃうんです」と告白。16年を最後にJクラブを離れて以降、これまで東京大、東京ユナイテッドFC、文化学園杉並中学・高校、上武大を指導してきたが、選手選考における共通の思いがあったようだ。 「たとえば僕が上武大学の時には『みんなJリーガーになれるんじゃないか』って本気で思っちゃっていて、でもそれを本気で思うのは僕の武器だなと思うんです。これはあまり良くないことなんじゃないかと思うこともあったんですが、ある時僕なりに考えて、これでいいやと思ったんです。選手と心中できるから。本気で愛のために全てを尽くすことができるのは指導者としての武器であると気付いた。僕が勘違いしていて選手たちがダメだったら僕も一緒に心中するだけの話なので、それでいいやと割り切れるようになりました」

そんな言葉を伝えた時のことを振り返りつつ「選手たちは引いてましたけども」と冗談まじりに話した岩政監督。しかし、鈴木の言葉にあった「どの選手も自分が重要な選手だと感じられるようになっている」という環境は、こうした指揮官の言葉から波及していったものであろう。「僕はスタッフと点を取るたびにハイタッチするのは好きじゃないんですね。儀式になっても意味がないような気がするので。試合前にも『ハイタッチしないからね!』って言ってたんですけど、興奮してハイタッチしに行ったらスタッフも興奮して出てきたので……」そう照れ笑いを浮かべた岩政監督は鈴木との抱擁について「神戸戦の時よりも痛かった。顎に直撃しました。前半はかなり顎が痛かったですね」と苦笑いで振り返った。

 

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