熊本各地の中学から70人が集まり、竹刀を打ち合っていた。「共栄杯剣道大会」。中学から剣道を始めた剣士のための大会で、3年生のミウも出場する一人。もうすぐ大会が始まるのだ。中学で剣道を始め、一緒に稽古してきた仲間だ。2年前のちょうど今ごろ。部活見学で武道場を訪れた日から――。武道場に大きな声が響いていた。先輩たちの表情は真剣そのもの。部活見学の日、ミサにとっては全てが新鮮だった。それは、小学校のバドミントン部で一緒だったナナとユウカも同じだった。先輩「ハイッ!!」次は、足の動かし方。剣道の基本はすり足だ。かかとをわずかに浮かして、右足を前に出し、すぐに左足を引き寄せて進む。続いて、踏み込み。「私たちにできるかな?」「動きのキレがすごいんだけど」「自主練しようよ」「真っすぐになってる?」。3人とも右利き。どうしても左手より右手に力が入り、竹刀をまっすぐに振り下ろせない。「見とってね」。フォームをチェックしあった。誰かがうまくなると、「負けられん」とほかの2人がメラメラ。ライバルだった。相手が打ってくる面をかわし、その勢いのまますれ違う。相手より先に振り返り、相手が振り返った瞬間、面を打ち込
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