外装、内装ともにミロとのコラボ特別仕様になっている「テレキューブ」。
出典:テレキューブ
街中で働ける個室を提供するテレキューブと食品大手のネスレ日本は、「ミロ 鉄分お助け テレキューブ」を新丸の内ビルの地下1階に設置した。
設置期間は8月8日から9月2日の期間限定。利用するにはテレキューブへの会員登録後、事前予約が必要だ。料金は30分あたり1188円(税込)。
テレキューブは全国1万カ所に展開
コラボ仕様のテレキューブの詳細を動画でもチェック。
撮影:山﨑拓実
テレキューブとは、同社が2017年8月から展開する防音個室ブースのこと。企業や駅、商業施設、直近では日本航空の上級会員向けラウンジなどへ導入が進んでおり、国内設置台数は1万カ所を超える(2021年12月末時点)。
ネスレのような異業種との協業の狙いに対して、テレキューブ社長の間下浩之氏は「ワークブースの用途を更に広げたい思惑がある」と話す。
テレキューブ社長の間下浩之氏(左)とネスレ日本の飲料事業本部 Ready to Drinks & MILOビジネス部の吉永祐太氏(右)。
出典:テレキューブ
「ミロ 鉄分お助け テレキューブ」の実物を見てみると、最大2名で利用できる仕様で、街中でよく見かける「1人用」のものより大きく十分な広さがあった(2名用でも1人で使える)。
内部は防音仕様になっており、Wi-Fiや電源、扇風機といったデスクワークに必要な環境がそろっている。
ブースの中には、他のテレキューブにはないものも置かれていた。
出典:テレキューブ
そのほか、今回のブースには特別に、汗拭きシート、コットン、綿棒、ライト付き鏡、そしてミロのブランドカラーでもある「緑色」のセーフティーボックスが設置されている。
このセーフティーボックスは自分の貴重品を入れるのではなく、ネスレが設けたアンケート「"鉄"摂取量チェック」に回答すると解錠でき、中の「ネスレ ミロ オリジナルスティック」を取り出せるPR施策になっていた。
ネスレは幅広い年齢層に人気の「ミロ」に注力
テレキューブ内でもらえる「ネスレ ミロ オリジナルスティック」。
撮影:山﨑拓実
一方、「ミロ」ブランドを展開するネスレ日本の飲料事業本部 Ready to Drinks & MILOビジネス部の吉永祐太氏は「2021年10月ごろから進めている鉄不足に悩む方々をサポートする企画の第3弾として、今回のコラボが実現した」と話す。
ミロは1973年当時に使われたキャッチフレーズ「強い子のミロ」から連想されるように、「子ども向け飲料」という印象もある。
だが、ネスレによると、SNSなどのコメントをもとに2020年頃から大人によるミロの飲用が急増。2020年9月末と同年12月に2回、ミロの一部商品が需要過多により販売休止になっている。
そうした高まる需要に応える形で、2021年10月にはキッチンカー、2022年2月には自動販売機といった形でミロのプロモーション戦略を展開してきた。
ネスレ日本とテレキューブは、今回の施策に限らず、今後も両社でさまざまなコラボ企画を実施予定としている。