初代ステップワゴン誕生秘話をドラマチックに再現…ホンダコレクションホール企画展

モビリティリゾートもてぎ・ホンダコレクションホール企画展「STEP WGN開発物語」
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栃木県茂木町の「モビリティリゾートもてぎ」内にあるホンダコレクションホールで、「STEP WGN開発物語」と銘打った企画展を行っている。8月22日まで。

6代目となった新型『ステップワゴン』登場に合わせた企画で、「つらぬき、やりきる、その先に - STEP WGN開発物語 -」と題した。開発者たちが既成概念を打ち破るべく挑戦し続けた初代ステップワゴン誕生ストーリーを、NHKのドキュメンタリー番組「プロジェクトX」のようなドラマチックな映像でまとめている。

「1990年代初頭、日本は空前のRVブームに沸いていた。トヨタ『ランドクルーザー』や三菱『パジェロ』といったクロスカントリーのオフロード車がセダンに代わって世間の注目を集めていく。しかしホンダはその波に乗れていなかった。走りを重視した背の低い乗用車に注力していたため、屋根の高い車を造る設備がなかったのである」

「更にホンダはRVのベースとなるディーゼルエンジンや商用車も持っていなかった。ユーザーは次第に離れていき、国内の4輪販売は実質赤字に転落。しかもバブル崩壊のあおりをうけ会社存続の危機に面していた」

「そうした逆境の中、4代目社長に就任した川本信彦は本田イズムの破壊ともいえる大胆な改革に乗り出していく。川本自身が特別な思いを持っていたF1からの撤退。それも序章に過ぎず、やれることは何でもやった。120万台あった生産能力を100万台の体質に改革し、販売台数の見直しを図っていく」

「そんな矢先、社長に直接ひとつの提案を持ちかけた男がいた。有澤徹。エンジン開発出身の川本とまったく畑違いの営業・販売促進担当である…」

結果、初代ステップワゴンは1996年にデビュー。5ナンバーサイズの3列シートで、リーズナブルな価格が当たり、累計で約47万台を売り上げて大ヒット作となった。

会場では、その初代の実車も展示している。県内から来たという4人連れの親子も興味津々。母親が子供の頃にあったのがこの車で「よく旅行に連れて行ってもらい、シートをフルフラットにして遊んだものです」と懐かしんでいた。もうひと組の家族連れの父親も、初めて買った車がこの初代で「スタイルは今も一番いい」と目を細めた。

「情熱を持ってチャレンジするというホンダのストーリーを分かりやすくまとめています。他の車や2輪車もたくさんありますので、情熱を持って形になったことを感じていただければ」というのは、事業企画課の上野一郎主任。同じフロアには、初代ステップワゴンと同時代にラインナップされていた『S-MX』、『ラファーガ』、『プレリュード』、『アスコットイノーバ』といった車両も展示されており、1990年代の雰囲気が伝わってくる。

《嶽宮 三郎》

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