最近、ホロライブメンバー(ホロメン)の配信で大きな盛り上がり見せているゲームがあります。そう『ホロキュア』です。

 本作はKay Yu氏が手掛ける『Vampire Survivors』をオマージュして制作された、ホロライブ題材の無料PCゲーム(Windowsのみ対応)。Kay Yu氏は過去にがうる・ぐら&森カリオペ&DECO*27の『Q』のMVアニメーションなどを作成している公式とも繋がりがある人物です。

【ORIGINAL SONG MV】「Q」- Calliope Mori x Gawr Gura x DECO*27

 本稿では本作のプレイリポートをお届け。基本的なゲームシステムから、本作ならではの要素、元ネタ満載の武器&アイテムを紹介します。無料とは思えないほどのクオリティなので、ホロライブを知らない人もぜひプレイしてほしい作品です。

 なお、本記事ではコラボ武器やキャラクターのスペシャル技などのネタバレもあるので、自分の目で確認したいという人はプレイ後にチェックしよう。

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ホロライブENメンバーを操作して、押し寄せる軍勢に立ち向かえ!

 本作は『Vampire Survivors』をスーパーオマージュした見下ろし型のローグライクアクション。大量に押し寄せてくる敵からホロメンを操作して生き残ることだけを目指します。

 キャラクターは自動で攻撃してくれるため、プレイヤーがやることといえば基本的には移動だけ。周囲から襲い掛かってくるおびただしい数のモンスターに当たらないように、移動しながら攻撃をあてて倒していきます。

 時間が経つと敵がタフになってきたり、数がより多くなっていくため初期のままですと簡単にやられてしまいます。そのため、敵を倒した際に手に入る経験値でレベルアップしていき、さまざまな武器やアイテムで強化しながら抗っていくのです。

ホロライブ題材のファンメイド作品『ホロキュア』プレイレビュー。「これが無料!?」と驚きが止まらない完成度。あまりにもこだわり抜かれた元ネタも解説!

 現時点でのプレイアブルキャラクターは以下のホロライブENメンバー11名。

EN1期生(Myth)

・ワトソン・アメリア
・がうる・ぐら
・一伊那尓栖
・小鳥遊キアラ
・森カリオペ

EN2期生(Council)

  • ハコス・ベールズ
  • オーロ・クロニー
  • セレス・ファウナ
  • 七詩ムメイ
  • 九十九佐命

Project: HOPE

  • アイリス

 初期から使用できるのはEN1期生のみで、EN2期生とアイリスはゲーム内通貨であるホロコインを使用したガチャで入手できます。プレイヤーはこの中からひとり選んでゲームスタート。

ホロライブ題材のファンメイド作品『ホロキュア』プレイレビュー。「これが無料!?」と驚きが止まらない完成度。あまりにもこだわり抜かれた元ネタも解説!
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メンバーによって足の早さ、攻撃力、体力が異なります。そのほかに最初に所持している武器もそれぞれ専用の武器になります。
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EN2期生とアイリスはガチャにてデビューさせることで、プレイ可能に。

 オリジナル要素として、各キャラクターにステータス差があったり、それぞれの特徴をとらえた固有スキルなども用意。これらはホロリスには堪らないものばかり。たとえばクトュルフ神話がモチーフの古き神の司祭・イナは、魔法陣で敵を無害なタコダチへと変え、触れることでSAN値を吸収するようにHPを回復できます。

※イナ=一伊那尓栖

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各キャラクター3つまで専用スキルをレベルアップ時に獲得できます。彼女たち“らしさ”が詰まったスキルに興奮。
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イナのスキル“古いもの”で、敵を無害のタコダチたちに変身!

 普段の配信などで見ている彼女たちでプレイできるのもうれしいですし、しっかりキャラクターとして忠実に再現されているのも最高。このホロメンはこんな能力だろうと予想しながらプレイするのも非常に楽しいです。

 最初のおすすめキャラクターはぐらとイナですが、まずはぜひ推しのホロメンでプレイしてみてください。

音楽からなにもかもホロライブ尽くし! 愛をたっぷりと感じる細かい世界観

 ビジュアルや能力だけでなく、世界観やゲームBGMにもしっかりこだわりを感じました。本作には簡単なストーリーがあります。悪の組織によって、VTuber愛が捻じ曲げられて無心でメンバーを追いかける悪の手下となってしまったホロリス。そんなファンを、ホロライブメンバーたちみずからが取り戻すというもの。

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 そのため、ゲーム内に登場する敵は彼女たちの闇落ちファンになっています。例えば下記画像のガイコツ。一見ただのガイコツに見えますが、カリオペのイメージカラーであるピンクの鉢巻きをしており、彼女のファンであるDead Beats(デッドビーツ)がイメージされています。

 ホロメンに襲い掛かってくるファンたちまでもしっかり再現されており、余すことなくホロライブ要素を楽しめます。我々もあまりにもホロメンが好きすぎて、このように襲い掛からないように気を付けましょう。

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ガイコツはカリオペのファン“Dead Beats”、エビのような敵はぐらのファン“chumbuds”。
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紫のタコはイナのファン“Takodachis”、ニワトリはキアラのファン“KFP”。

 そしてユニークボスとしてフブキのオリジナルキャラクターであるフブラや、2頭身アメリアのsmol ameが一定時間経過すると登場します。とにかくかわいくて倒したくないのですが、この2体はタフで強力なので心して挑みましょう。

 ボスを倒すとホロライブの段ボールから武器やアイテムをひとつ獲得できます。まれに脳汁ドバドバ演出とともに3つ獲得することも……?

※フブキ=白上フブキ

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大暴れのフブラ。口から発射されるビームには要注意!
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走って追いかけてくるかわいいsmol ame。
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ボスを倒すと段ボールがドロップ。段ボールから武器&アイテムの獲得・強化ができます。

 さらにBGMにはホロライブの代表曲『Shiny Smily Story』やお嬢、ロボ子さん、アキロゼのオリ曲『Suspect』のアレンジが使用されていたりと、ホロリスには堪らない要素が満載なのです。「初めて聴いた!」って人はぜひ原曲も聴いてください。神曲です。

※お嬢=百鬼あやめ
※アキロゼ=アキ・ローゼンタール

「そんなところまで!?」と驚かせてくる元ネタ満載の武器たちをピックアップして紹介!

 本作に登場する武器にもホロメンに関するありとあらゆるネタが散りばめられています。ここではいくつかの武器&アイテムをピックアップしてご紹介。

エリート溶岩バケツ

 エリートと付いていたらあの巫女アイドルしかいませんね。そうみこちモチーフの武器になります。『マインクラフト』配信にて、みこちが溶岩を誤って解き放ってしまい、家が燃え盛る海になってしまったシーンの再現でしょう。

 性能としては、敵に継続ダメージを与える溶岩床を発生させて攻撃します。自分が操作するホロメンが溶岩に触れても「あっちゅ!あっちゅ!」とはならないので安心。

※みこち=さくらみこ

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Minecraft part26 | 小屋をつくったりいろいろする!!!【#みこなま】

※再生時間54:24~

サイコアックス

 サイコパス+斧。星街さんですねこれは。『Project Winter』で必ず斧を持っていたり、『ホロライブオルタナティブ』にて斧を振り回したいという要望を出す、すいちゃんで間違いないです。

 性能としてはらせん状に飛んでいく斧で敵を攻撃します。サイコパワーで操っているかのように動くので、こちらのサイコにもかかってそうですね。うまい! すいちゃんが参戦したらぜひ持たせてあげたい武器です。

※すいちゃん=星街すいせい

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【Project Winter】今夜も壮絶なサバイバルが始まる──【#ホロ雪山人狼】

※再生時間:ほぼすべて

【おじさんと遊ぼう】なんつって‼【ホロライブ / 星街すいせい】

※再生時間:6:19~

BL本

 操作ホロメンを中心に回りながら敵にダメージを与える武器です。悪に堕ちたファンたちすらもドン引きさせるレベルの内容なのか、敵を寄せ付けずに守ってくれます。

 ホロメンのBL好きエピソードはそこそこあるので、最初は誰の所有物だろうと思いました。ですが、このBL本よーく見てみると海賊の帽子を被っています。マリン船長確定です。

※マリン船長=宝鐘マリン

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【鍋パ】カニ、食べたくない??【#あくシオマリン】

※再生時間:1:05:46~

スパイダークッキング

 クモ(タランチュラ)を料理して食べるアイドルなんてはあちゃましかいません。

 範囲内の相手にダメージを与えるオーラ系の攻撃。画面越しでもゲテモノの香りが漂ってきます。

※はあちゃま=赤井はあと

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はじめての!ゲテモノCOOKING♪【ホロライブ/赤井はあと】

※再生時間:ほとんど

まな板

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 後方にまな板を放ち、ダメージを与える防御壁を作ってくれる武器です。そしてこのまな板なのですが、下記画像を見ていただきたい。

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ぐら
カリオペ

 そうなのです、何がとは言いませんが“ある”メンバーと“ない”メンバーによってまな板の大きさが異なっているのです。正直、このこだわりには笑ってしまいました。

 まな板を好んで使いたい人は“ない”メンバーのほうが大きなポテンシャルがあるのでぜひ。“ない”は希少価値!

 そのほかにも“ゴリラの手”や“ウーバーシープ”、“騎士のミルク”など配信で登場したものが複数用意されており、いろいろ試していると時間があっという間に過ぎてしまいます。

武器どうしをコラボ! より強力でど派手な演出のコラボ武器でわちゃわちゃ感アップ

 特定の武器ふたつを最大レベルまで上げて、敵から一定確率でドロップする金の金床で組み合わせることでより強力な武器へと進化します。これ“合体”や“合成”とかではなく、VTuberらしく“コラボ”と表現されている点もニチャつきポイントです。

ホロライブ題材のファンメイド作品『ホロキュア』プレイレビュー。「これが無料!?」と驚きが止まらない完成度。あまりにもこだわり抜かれた元ネタも解説!
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 今回は筆者がお気に入りのコラボ武器をひとつだけ紹介。先ほど紹介したエリート溶岩バケツ(みこち)とサイコアックス(すいちゃん)をコラボさせると……。

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 “みこめっと”の完成! うおおおおお!

 性能はとんでもなくデカい流星群で敵を一掃してくれます。みこめっとの絆はすごいにぇ……。ほかにもコラボ武器は複数用意されていて、この組み合わせを探すのもまたひとつの楽しみといえます。ぜひ組み合わせを探してみてください!

※みこめっと=さくらみこ×星街すいせいのユニット

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ならではの要素であるスペシャル技で窮地を脱出! 各ホロメンの特徴をしっかり落とし込んだ必殺技は必見

 本作の大きなポイントとして、各キャラクターがスペシャル技を持っています。スペシャル技はゲーム開始前のストアからホロコインで解放することで、全員が使えるようになります。

 ゲーム中、時間経過で溜まっていく左上のゲージがMAXになると任意のタイミングで発動可能。それぞれ敵に囲まれた状況を打開できるほどの能力を持っているので、いざという時に使いましょう。敵を一掃したときも爽快感抜群。

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カリオペのスペシャル技“魂を刈るもの”。大鎌のダメージ&クリティカルダメージを大幅に増加させる。名前から演出まで筆者の廚二病心をくすぐる、最高にかっこいい能力です。
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イナのスペシャル技“タコスピン”。8本の触手を召喚し、イナの周りを高速スピンしながら敵に攻撃します。これは完全にタコ。
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ハコスのスペシャル技“絶対カオス”。全武装をしばらくのあいだ、クールタイムなしで撃ち続ける能力。画面はその名に恥じないカオスなことになります。

 それぞれの特徴をしっかり捉えているもののほか、配信上での絵がそのままスペシャル技になっているキャラクターも。アニメーションもすばらしく、見ているだけでも飽きません。

ゲーマーズも登場か!? アップデートなどにも期待

ホロライブ題材のファンメイド作品『ホロキュア』プレイレビュー。「これが無料!?」と驚きが止まらない完成度。あまりにもこだわり抜かれた元ネタも解説!

 ガチャ画面には「Coming soon」という文字と、何やら見慣れたゲームうまうま4人衆のシルエットも。日々、調整や修正なども行われているので、JPメンバーがくる日も近いかもしれません。楽しみに待っていましょう!

 本作を機にホロライブを知った人は、ぜひ彼女たちの配信ものぞいてみてはいかがでしょうか。そして、ぜひ元のゲームとなる『Vampire Survivors』もチェックしてみてください!

『Vampire Survivors』ストアページ(Steam)