水谷にとって監督３作目となる本作は、地方都市のアマチュア交響楽団の人間模様を描いた。楽団の指揮者役も演じた水谷は「『相棒』じゃないので、ユーモアを交えた作品にしたいと思いまして」と語り、「コロナ禍での撮影延期を経て作品が完成し、ここに立っていることを奇跡のように感じています」と感慨深げに語った。
映画初主演となる本作で、楽団の主宰者を演じた檀は、「水谷監督が撮影中に毎日してくれるグータッチから得るエネルギーが本当に大きかった」と笑顔で感謝。石丸も「水谷さんは、ふわっと周りを緩ませてくれる温かい方。太陽のようで、まさにこの映画は『水谷豊とボレロ』といった感じです」と語り、会場の笑いを誘っていた。 映画初出演ながら、劇中でバイオリンの生演奏も披露した森は「毎日楽器に触れていました。１日７時間練習していました」と告白。同じく吹き替えなしで、トランペット演奏に挑んだ町田も「小学生の時に鼓笛隊で少し吹いたことはありましたが、試練でしたね。１年以上練習しました。音が大きいので、布団をかぶり吹く日もあったんです」と特訓の日々を明かしていた。
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