選手とともに歩む。巨人桑田真澄投手チーフコーチ補佐(52)が1日、東京ドームで本格始動。ベテラン中心の「S班」とともにキャンプインした。初日に大切にしたのは対話。各選手の話に耳を傾け、個性の把握に努めた。左肩に「73」と入った黒いパーカを着て、桑田コーチは選手の元へ歩み寄った。古巣の指導者として本格始動した意気込みを「選手たちの良き伴走者になりたい。ともに考えて、悩んで、苦しんで、悲しんで、最後に喜べる伴走者になりたいなと思っています」と真っすぐ1点を見つめた。
1人1人に寄り添うために行ったのは対話だった。初日は技術指導などは行わず聞き役に徹した。投手最年長の大竹には体を気遣うようにボディータッチをしながら、新加入の井納には複数回話しかけた。「S班」で唯一ブルペン入りした今村とは、約3分半じっくりと課題などの聞き取りを行った。「まずは選手をよく知るところから。何を考えているのか、どういう目標があるのか、僕が理解していく作業が最初」と目を光らせた。 個性を把握した後は、選手のポテンシャルを最大限生かせるようにアドバイスを送っていく。「基本は彼らの中に答えがあると思っていまして、まだ気づいていないやり方をうまく引き出して導いてあげたい」と優しく言った。現役時代をほうふつとさせる全身を大きく使ったフォームでキャッチボールを行い、今後は打撃投手への登板にも意欲を見せた。豊富な経験と知識を基に手を差し伸べていく。【久永壮真】
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