【バーゼル(スイス)=松熊洋介】バドミントン世界選手権は25日に全日程を終了し、日本選手は金2個、銀3個、銅1個と昨年に続き計6個のメダルを獲得した。男子シングルス桃田賢斗(24=NTT東日本)は6試合すべてストレート勝ちというほぼ完璧な内容で連覇を達成。もはや敵無し状態の桃田の強さはどこにあるのか。本紙評論家の池田信太郎氏(38)に聞いた。桃田は、プラノイ(インド)との3回戦第1ゲームで少し苦戦した以外は、ほぼ危なげない内容だった。相手のスマッシュを飛び込んで拾って優勝を決めた最後のシーンに象徴されるように、桃田のディフェンス力は世界トップクラス。今大会も決して無理せず、守って相手のミスを誘うようにラリーを仕掛けるなど理想的な試合運びだった。...
桃田はヘアピンなどの攻撃の持ち玉が多い。持ち玉とは野球でいう球種のようなもので、一流クラスのプロ選手でも新たに習得しようとしてできるものではない。さらに持ち玉の技術を高めたとしても、桃田のように緊迫した試合の中で使うには困難。これも野球に例えるなら無死満塁でフォークをしっかりと投げられるほどの技術が桃田にはある。プレーの幅が広く、相手は混乱する。弱点を挙げるとすれば、自分の足を止められるような、桃田と同じ技術を持ったギンティン(インドネシア)や圧倒的に打ち抜けるパワーとスピードを持った石宇奇(中国)。今回の大会で各国も対策を考えてくると思うが、このパワーとスピードを身に付ければ桃田はコンプリートするだろう。
今大会は前後に大会がなく、皆が万全の状態で出場した。その中で結果を出したのは大きな収穫だ。世界大会でメダルを取ることで、選手のモチベーションも上がって、目標が金になり、銀以下では喜ばなくなる。自分が初めてメダルを取ったときには、目標が分からない状態だったが、今は選手がはっきりとした目標を持って練習するので、これからもレベルはどんどん上がっていくだろう。 ◆池田信太郎(いけだ・しんたろう)1980年(昭55)12月27日、福岡県遠賀郡生まれ。高3で高校総体男子シングルスで3位に入り、筑波大に進学。坂本修一とペアを組み、日本代表入り。07年世界選手権では日本男子初の銅メダルを獲得。北京五輪では初戦敗退。09年潮田玲子と混合ダブルスを組み、12年ロンドン五輪に出場。15年9月引退。175センチ、68キロ、A型。
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