パリ・サンジェルマン(PSG)が23日、FWキリアン・エンバペの記者会見を開いた。スペイン『マルカ』がその模様を伝えている。
レアル・マドリー移籍が濃厚とされながらも、PSGと2025年までとなる3年の契約延長を結ぶことに合意したエンバペ。契約締結日の23日、ナセル・アル=ケライフィ会長とともに会見に出席した同選手は、PSGでプレーし続ける心境について次のように説明している。
「決断したのは先週のことだよ。でもチームメートには言っていなかった。クラブが沈黙を守ることを望んでいたからね。マドリーに対しては大きな敬意を払っているし、彼らがしてくれた努力に感謝もしている。彼らは僕を幸せにするためにあらゆることをしてくれたし、本当に感謝をしているんだ」
「今日、僕は新しい契約を結ぶ。これが最高の選択であったことを期待しているよ。新しい時代の始まりだ。未来がどうなるかは分からない。3年後に何が起こっているかは分からないね」
「レアル・マドリーに感謝をしている。僕は彼らのユニフォームを14歳の頃から着ていたし、いつもそのユニフォームでプレーすることを夢見ていた。でも彼らには僕の決断を分かってもらいたいんだ。彼らの失望は理解できるけど、僕はフランス人で、ここでプレーし続けたかった。ここでタイトルを勝ち取りたかったんだ」
レアル・マドリーのエンバペに対するオファー内容が契約ボーナス1億3000万ユーロ+年俸2600万ユーロで、PSGのオファー内容が契約ボーナス3億ユーロ+年俸1億ユーロだったとされるが、選手本人はそうした金銭的条件が一切関係なかったことを強調する。
「お金の話は最後までしなかった。重要なのはスポーツ面のプロジェクトだ。僕たちは契約内容や肖像権について最後に話し合ったけど、たった数分のことだった」
エンバペはまた、自身が監督人事などに関与するとの報道は否定している。
「僕はフットボールをプレーするだけで、ほかの役割を務めるわけじゃない。以前に退団を望んでいたことは本当だけど、今のコンテクストは異なるんだ。自分の国から出て行きたくはなかった。僕がここで紡ぐ物語はまだ終わってないし、ここでもっと勝ちたんだよ」
エンバペはその後会見場を出て、PSGサポーターたちと触れ合ったが、サポーターたちはレアル・マドリーに対して侮辱的な言葉を叫んでいた。