陸育ちの「大阪もん」サーモン 鮮度よく食卓に
現場探究
深さ2メートル、5メートル四方の大型水槽をのぞくと、室内灯に反射した魚群のウロコがキラキラと輝いた。大阪府の西南端、岬町にある淡輪漁港で育てられるのは、府内で初めてとなる陸上養殖の「大阪産(もん)サーモン」だ。食卓に上るサーモンの大部分は輸入品。消費地から近い場所で陸上養殖し、新鮮さを武器に安定的に出荷しようと若手養殖家が奮闘している。
4月末の夕方、かつての競り場だった建屋でサーモン約200匹...
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