東京都における活用イメージは、訪日外国人向けのフリーWi-Fiだ。今後、訪日外国人が増加すると、それに伴い簡単に接続できるフリーWi-Fiの利用が多くなっていくと予想。しかし、「従来のフリーWi-Fiは、端末とアクセスポイントの間が暗号化されていないことが多く、なりすましのアクセスポイントへの接続の抑制が困難などといったセキュリティ上の課題があった」という。
KDDIとWi2が構築したプラットフォームでは、Wi-Fiの利用スポットに掲示されたQRコードやアプリなどから1回登録するだけで、OpenRoamingに対応した国内外のフリーWi-Fiに安全に自動接続できるようになる。 東京都によると、OpenRoamingに対応したフリーWi-Fiのサービスは自治体で初。3月31日から提供が開始されているスポットは、東京観光情報センターバスタ新宿(渋谷区千駄ヶ谷5-24-55 バスタ新宿3階)、都庁第二本庁舎(新宿区西新宿2-8-1 3階窓口待合)、新宿都税事務所(新宿区西新宿7-5-8 4階・6階窓口待合)、都立大久保病院(新宿区歌舞伎町2-44-1 3階外来待合)の4カ所。さらに2023年度中に、都が保有する施設600カ所以上に設置する計画だとしている。3月5日に開催された東京マラソン2023では、事前受付カウンターとスタート地点のゲート付近にて試験運用を実施。アクセスポイントとインターネットの接続には、auの5Gネットワーク(sub6/ミリ波および5G SA端末)と、衛星インターネット回線の「Starlink...
KDDIとWi2では、このフリーWi-Fi構築用プラットフォームの特徴として、1)アクセスポイントの正当性を電子証明書で検証する「安全で高速なフリーWi-Fiの実現」、2)主要なOS(iOS、Android、Windows、macOS)と、英語/中国語(簡体字)/中国語(繁体字)/韓国語の利用登録手順に対応した「多様なOS・言語のサポート」、3)教育・研究機関向けの認証基盤である「eduroam」とのローミングによる「外部サービス連携の拡大」、4)自治体が提供する防災アプリなどの各種サービスと連携することで、新たな専用アプリをインストールすることなくフリーWi-Fiが利用できる「自治体サービスとの連携」――を挙げている。
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