北朝鮮、原子炉建設再開か 米専門家が衛星画像分析
【ワシントン=共同】北朝鮮が北西部寧辺(ニョンビョン)の核施設で凍結されていた原子炉建設を再開した兆候があることが、米専門家らによる衛星画像の分析で15日までに分かった。完成時期は不明だが、プルトニウム生産能力が10倍に高まる可能性があるという。
米ミドルベリー国際大学院モントレー校の核専門家ジェフリー・ルイス氏らが10日に分析を発表した。この原子炉は1994年に建設が凍結された。
4月と5月に撮影された衛星画像を分析したところ、原子炉の冷却系統と、冷却用の水をくみ上げるポンプ場を結ぶパイプラインを敷設している状況が写っていた。4月20日には建設機器が見えており、5月7日にはパイプが埋められていた。ルイス氏らは「原子炉の建設を完了させる意思を示している」としている。
北朝鮮は今年に入りミサイル発射を繰り返している。日米韓は北朝鮮が核実験再開に踏み切ることを警戒している。