本多コーチが分析、日本一ソフトバンクの強さの秘密 - プロ野球 : 日刊スポーツ

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本多コーチが分析、日本一ソフトバンクの強さの秘密 ソフトバンク 本多雄一 sbhawks 日本シリーズ

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05年に誕生したソフトバンク球団は4年連続の日本一で16年目のシーズンを終えた。一塁ベースコーチの本多雄一内野守備走塁コーチ(36)は選手、コーチとしてこの間、7度の日本一に貢献。ルーキーイヤーから活躍した「いぶし銀」がホークスの強さの秘密、黄金時代づくりにまい進する思いを語った。本多コーチはソフトバンクのユニホームを着続けてきた。球団誕生2年目の06年に入団。ルーキー時代からチームを背負い、2度の盗塁王に輝いた。選手として11、14、15、17、18年、コーチとしては19、20年と日本一をつかんだ。16年間で大きく変わってきたのが選手間の空気だという。「昔は先輩と話すこともなく、背中を見て盗んでいた。今は先輩が後輩を優しく指導する」。今季、今宮が故障で離脱後は周東、川瀬、牧原が試合に出ながらポジション争いをしたが、ミスも出た。そんな時、ベテラン野手たちが励まし続けた。「そういうことができるホークスだから強いのだと思います」と分析した。

入団したころは王球団会長が監督だった。「会話はあまりしていないんですが『足が速いからそれを生かせ』『パンチ力があるから続けろ』と、これしか覚えてない。でもこれをひたすら続けました」。秋山監督からは「レギュラーの自覚を持つこと」を教わった。現在もレギュラーが休まずに活躍し、それが若手を育てていると感じている。「あいつがやっているからオレは負けない。それの積み重ねが大事。うちのチームはそれがあるから強いんだと思う」。そして工藤監督の下、指導者として自分も成長を欲している。「選手時代にはなかった考えがコーチの立場になって分かることがある。これからの野球人生にいかしたい」。毎日その日のことをノートに箇条書きで書き留めてきた。その姿勢はこれからも勝ち続けていく使命を背負うチームだから必要となる。

本多コーチ 僕らは勝つため、優勝するための常勝軍団。これからもそこを求めないといけない。失敗も成功もあるが、1人1人が毎日、目的意識を持ってやるという認識をもってほしい。技術を教えるのは難しいが、自分の意識ひとつで変わるということは、口うるさく言っていきたい。 巨人を圧倒して4年連続日本一。「セ・リーグ覇者相手にパ・リーグ覇者が負けるわけにはいかない。これからも向かっていく姿勢は持つべきです」。競争の中にも上下の助け合いもある。ソフトバンクの良き伝統を体感し続けてきた言葉には重みがある。【浦田由紀夫】 ◆本多雄一(ほんだ・ゆういち)1984年(昭59)11月19日生まれ、福岡県出身。鹿児島実-三菱重工名古屋を経て05年大学・社会人ドラフト5巡目でソフトバンク入団。10、11年に連続盗塁王。ベストナイン1度(11年)、ゴールデングラブ賞2度(11、12年)。18年に現役引退し、19年から1軍内野守備走塁コーチ。右投げ左打ち。

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