演習で発射したウクライナ陸軍のソ連製ストレラ-10対空ミサイル(1月26日) Ukrainian Ground Forces Command/REUTERS2014年にロシアに武力でクリミアを併合された後、ウクライナ軍は大きな進歩を遂げてきた。だが以前よりも訓練が行き届いた部隊や設備をもってしても、ロシアに制空権を握られている現状では、ウクライナが無防備なことに変わりはない。
ウクライナはNATOやアメリカの支援を得て、戦車や装甲車、砲撃システムの近代化を行ってきた。今では軍用車両のハンビーや哨戒艇、レーダーシステムや対戦車ミサイル「ジャベリン」などの装備を保有している。戦闘に即応できる部隊も、8年前のわずか6000人から15万人に増えた。またキエフ国際社会学研究所が2021年12月に実施した世論調査では、ウクライナ国民の3分の1がロシア軍の侵攻に武力で抵抗する考えだった。ヨーロッパ外交評議会(ECFR)の上級研究員であるグスターブ・グレッセルは、「特に防空能力で、ウクライナ軍には大きな不安がある」と語る。「ドンバスで分離主義勢力にウクライナ軍が対抗するのに必要なのは地上部隊だった。だから地上部隊の近代化に全ての資金を注ぎ込み、空軍力は後回しになった。ウクライナ空軍は全体的に時代遅れで、基本的には旧ソビエト時代のままだ」
英国際戦略研究所が発表した軍事情勢報告書「ミリタリー・バランス2021年版」によれば、ウクライナは現在、スホーイSu27戦闘機やミグ29戦闘機などの第4世代戦闘機を含む戦闘用航空機、合わせて125機近くを使用している。だがウクライナ軍が保有する最も新しいジェット戦闘機でも、30年前に造られたものだ。ウクライナの主要英字紙「キーウ・ポスト」の2021年7月の報道によれば、過去2年間で、パイロットを含む140人近くが空軍を去ったという。あるパイロットは同紙に対し、NATO空軍のパイロットの年間最低飛行時間が180時間であるのに対して、自分はわずか35~80時間だったと語った。
ロシア空軍はSu27戦闘機やミグ29を使う見通しだが 普通にSu-30とSu-35だと思う
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