映画『ロード・オブ・ザ・リング』はトールキン・ファンを裏切らない

2022/01/19 9:32:00
映画『ロード・オブ・ザ・リング』はトールキン・ファンを裏切らない

映画『ロード・オブ・ザ・リング』はトールキン・ファンを裏切らない。 ピーター・ジャクソン監督は、大胆な刈り込みによって、逆に原作の世界の本質を描き出すことに成功したようだ。(アーカイヴ記事)

ワイヤード, ワイアード

映画『ロード・オブ・ザ・リング』はトールキン・ファンを裏切らない。 ピーター・ジャクソン監督は、大胆な刈り込みによって、逆に原作の世界の本質を描き出すことに成功したようだ。(アーカイヴ記事)

J・R・R・トールキンの古典的名作『指輪物語』の映画化。ファンの思い入れの強いこの作品を、万人を納得させる映画にするのはきわめて難しいと思われてきた。だがピーター・ジャクソン監督は、大胆な刈り込みによって、逆に原作の世界の本質を描き出すことに成功したようだ。

第1部原作423ページを3時間の映画に凝縮するため、ジャクソン監督は原作を容赦なくカットし、物語の流れを再構成した(これに対し、昨年公開された『ハリー・ポッタ−と賢者の石』は、はるかに原作に忠実だった)。たとえば、原作では3章にわたって活躍し、牧神を思わせるトム・ボンバディルなどの重要登場人物を何人か、ジャクソン監督は切り捨てている。逆に付け加えたシーンもある。感情の激しやすいドワーフ族のギムリが、ねらい確かな斧で「一つの指輪」を叩き切ろうとするところなどだ(切れなかったが)。原作のカットは避けられない。第1部の「旅の仲間」を忠実に映像にするなら、上映時間は3倍にふくれあがり、このうえなく元気にみちたエルフ王でさえ、スタミナの限界を試されることになってしまう。

そこで、2つの疑問が生じる。1つは、ジャクソン監督の編集は、トールキンの豊かなファンタジーの世界に忠実と言える範囲内にとどまっているかという点。もう1つは、ミドル・アース(中つ国)の伝承を全く知らない人でも楽しめるかという点だ。ありがたいことに、1つめの疑問の答えは「おそらく」で、2つめの答えは「まさしく」だ。ジャクソン監督は、トールキンの原作の山場になる部分は、程度の差こそあれ巧みに引き出し描き出すことに成功している。そして、ときに脇道に逸れがちな原作の流れを、説得力のある映画へと作り替えた。話の鍵となる台詞は、原作の会話の文章を変えることなく配し、他の変更箇所は、原作が数千ページをかけて少しずつ描いている重要なバックグラウンドを端的に表現している。

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長澤まさみ『日本アカデミー賞』初司会に「良い質問ができるように頑張りたい」女優の長澤まさみが18日、都内で実施された『第45回日本アカデミー賞』の記者発表会見に出席。前回最優秀主演女優賞(映画『MOTHERマザー』)を受賞した長澤は、自身初となる授賞式の司会という大役に「良い質問ができるように頑張りたいと思います」と意気込みを語った。 今年で45回目の開催となる『日本アカデミー賞』は、2021年1月1日から12月31日までに日本で公開された優秀作品を表彰する映画賞で、この日に発表された15部門の優秀賞受賞者・作品からそれぞれ最優秀賞を発表する授賞式が、3月11日に東京・グランドプリンスホテル新高輪で行われる。この授賞式の司会を長澤とフリーアナウンサーの羽鳥慎一が務める。

(邦訳:評論社刊)の忠実な再現ではないことは、熱烈なファンならすぐに気づくだろう。3部作の第1部「旅の仲間」の原作がアルウェン姫に触れているのは、わずか6段落だけだ。しかも「このような現身(うつしみ)の美しさをフロドは今まで目にしたこともなく、夢に描いたこともありませんでした」と描写された、仰ぎ見るも美しい女性であって、映画のような決然とした王女ではない。 第1部原作423ページを3時間の映画に凝縮するため、ジャクソン監督は原作を容赦なくカットし、物語の流れを再構成した(これに対し、昨年公開された『ハリー・ポッタ−と賢者の石』は、はるかに原作に忠実だった)。 たとえば、原作では3章にわたって活躍し、牧神を思わせるトム・ボンバディルなどの重要登場人物を何人か、ジャクソン監督は切り捨てている。逆に付け加えたシーンもある。感情の激しやすいドワーフ族のギムリが、ねらい確かな斧で「一つの指輪」を叩き切ろうとするところなどだ(切れなかったが)。 原作のカットは避けられない。第1部の「旅の仲間」を忠実に映像にするなら、上映時間は3倍にふくれあがり、このうえなく元気にみちたエルフ王でさえ、スタミナの限界を試されることになってしまう。 そこで、2つの疑問が生じる。1つは、ジャクソン監督の編集は、トールキンの豊かなファンタジーの世界に忠実と言える範囲内にとどまっているかという点。もう1つは、ミドル・アース(中つ国)の伝承を全く知らない人でも楽しめるかという点だ。 ありがたいことに、1つめの疑問の答えは「おそらく」で、2つめの答えは「まさしく」だ。 ジャクソン監督は、トールキンの原作の山場になる部分は、程度の差こそあれ巧みに引き出し描き出すことに成功している。そして、ときに脇道に逸れがちな原作の流れを、説得力のある映画へと作り替えた。話の鍵となる台詞は、原作の会話の文章を変えることなく配し、他の変更箇所は、原作が数千ページをかけて少しずつ描いている重要なバックグラウンドを端的に表現している。 フロドが故郷のシャイア(ホビット庄)の緑の野をあとにし、危難をくぐりぬけて裂け谷に至る旅路と、指輪をめぐって旅の仲間が結束してゆく姿に、観客は引き込まれるにちがいない。 いまさら説明するまでもないかもしれないが、フロドは偶然のなりゆきから、冥王サウロンのものであった、巨大な力を秘めた危険な「一つの指輪」の持ち主になる。冥王サウロンとは、ミドル・アースの悪を具現化する存在だ。サウロンの手下、指輪の幽鬼たちの望みは、指輪を主人のもとに取り戻すことにある。サウロンが指輪を取り戻せば、地上の善はすべて破壊し尽くされてしまうのだ。 サウロンの力のかなりの部分が「一つの指輪」に注ぎ込まれている。フロドが指輪を「滅びの山」の「滅びの亀裂」に投げ込まない限り、サウロンを打ち倒すことはできない。トールキンが「一つの指輪は、すべてを統べ、一つの指輪は、すべてを見つけ、一つの指輪は、すべてを捕えて、くらやみのなかにつなぎとめる。影横たわるモルドールの国に」[評論社版、瀬田貞二訳より]と書いたように。 フロドを演ずるのは、イライジャ・ウッド。その快活で人を惹きつける魅力は、第2部、第3部でさらに大輪の花を咲かせると期待できそうだ。(しかし、ウッドのしなやかな体つきは本物とは少しイメージが違う。ホビットはずんぐり太った小さい人で、1日に最低6度は食事をするはずではなかったか?) 旅の途中でフロドの仲間に加わるのは、魔法使いガンダルフ(イアン・マッケラン)のほか、後に王となるアラゴルン(ビゴ・モーテンセン)、ボロミア(ショーン・ビーン)、気難しいドワーフ族の戦士ギムリ(ジョン・リス=デイビス)、エルフ族の弓の名手レゴラス(オーランド・ブルーム)など。 フロドの仲間は、順繰りに「一つの指輪」の魔力の誘惑に負けそうになる。自分たちが指輪を支配し、指輪の力を使えば、サウロンを倒せないわけがあろうか? サウロンと同盟を結ぶ邪悪な魔法使いの手先、オークやゴブリンのもたらす災いを国土から排除できるのではないだろうか? 『指輪物語』はこれまでもずっと映画化にふさわしい作品だと考えられてきた。エルフやドワーフ、魔法使い、剣、魔法、王女、そして王たちが次々に登場するのだ。もし、そんなものは聞き古した気がすると思うなら、それはレイモンド・E・フィーストやロバート・ジョーダン、テリー・グッドカインドなど、トールキン以後のファンタジー作家が、『指輪物語』をいかに広汎に利用してきたかを示すにほかならない。 しかし実際のところ、このファンタジーの古典は、画面が大きかろうと小さかろうと、映画のスクリーンには納まりきらないのだ。物語はあまりに複雑で、世界が入り組みすぎているし、原作を壊さずに省略するには、物語の背景密度が濃すぎる。 魔法使いの魔法ですら、ハリウッドの特撮スタジオ向きではない。ガンダルフが地底世界の生き物と対決するシーンは数少ない例外だが、トールキンの魔法の表現はけれん味がなく、自然の描写の中に織り込まれてしまっている。 映画化構想前に立ち上げられていたトールキンファンのサイトの1つは次のように述べる。「問題なのは、トールキンの作品への思いはきわめて個人的なもので、他人の目で一般的に解釈されるものではないという点だ。これの映像化は、原作を読んで愛してきた人が自分だけで抱いているイメージをすべて壊してしまう……」 言い換えれば、本を買うのが最善という場合もあり得るのだ。 .ORICON NEWSの著作権その他の権利は、株式会社oricon ME、オリコンNewS株式会社、またはニュース提供者に帰属していますので、無断で番組でのご使用、Webサイト(PC、モバイル、ブログ等)や雑誌等で掲載するといった行為は固く禁じております。 JASRAC許諾番号:9009642142Y31015 / 9009642140Y38026 | JRC許諾番号:X000003B14L | e-License許諾番号:ID26546 このサイトでは Cookie を使用して、ユーザーに合わせたコンテンツや広告の表示、ソーシャル メディア機能の提供、広告の表示回数やクリック数の測定を行っています。 また、ユーザーによるサイトの利用状況についても情報を収集し、ソーシャル メディアや広告配信、データ解析の各パートナーに提供しています。 各パートナーは、この情報とユーザーが各パートナーに提供した他の情報や、ユーザーが各パートナーのサービスを使用したときに収集した他の情報を組み合わせて使用することがあります。.<4K ULTRA HD:9 枚、Blu-ray:9 枚>収録内容<4K ULTRA HD>『ロード・オブ・ザ・リング』劇場版(1 枚組) 『ロード・オブ・ザ・リング』スペシャル・エクステンデッド・エディション(2 枚組) 『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』劇場版(1 枚組)<ブルーレイ>『ロード・オブ・ザ・リング』劇場版(1 枚組) 『ロード・オブ・ザ・リング』スペシャル・エクステンデッド・エディション(2 枚組) 『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』劇場版(1 枚組) 『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』スペシャル・エクステンデッド・エディション(2 枚組) 『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』劇場版(1 枚組) 『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』スペシャル・エクステンデッド・エディション(2 枚組) *特典/特報、本予告、トリロジー・スペシャル・プレヴュー、隠しボタン 『ホビット』 THE LORD OF THE RINGS, THE HOBBIT, and the names of the characters, items, events and places therein are trademarks of The Saul Zaentz Company d/b/a Middle-earth Enterprises under license to New Line Productions, Inc.のベストセラー巨編「鹿の王」を、映画「もののけ姫」(1997年)、映画「千と千尋の神隠し」(2001年)、映画「君の名は。」(2016年)などを手掛けた異才のアニメーター・安藤が監督デビュー作として映像化した長編アニメ。 壮大な世界観の中に謎の病を巡る緻密な医療サスペンスと感動の物語が組み込まれた唯一無二の冒険大作で、堤は物語の主人公の孤独な戦士・ヴァン、竹内はもう一人の主人公の謎の病の治療法を探す天才医師・ホッサル、 杏 舞台あいさつでは、堤ら3人がお気に入りのシーンをパネルに書いて発表することに。一斉にオープンすると、3人の意見が「鹿/ピュイカ」で一致するという展開に会場が騒然となった。 堤は「(安藤監督から)お聞きしたのですが、動物は全て骨格が違うらしいんです。僕らからしたら“犬のちょっと大きいのがオオカミ”みたいなイメージですけど、骨の太さや角度が違うそうで。しかも、それを動かすっていうのがすごいですよね」と感心した。 また、竹内は「安藤さんが描く動物っていうのはすごいですね! ピュイカが動物として人に発信する表情だとか瞳を描くというのは、すごく難しい作業だろうなと思います」と絶賛。 そんな中、 は「(自身の)子供たちが鹿が大好きで、家は子供服とかオモチャとか鹿だらけなんです(笑)。この作品も公開されたら子供たちと見に行こうって思っていて、子供たちと鹿を堪能しようと思っています」と告白して、会場を盛り上げていた。 杏の気分ほろほろ (朝日文庫).