同一年度で2回目となる異例の臨時株主総会で、内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)が正式に取締役に選任された日産自動車。だが再出発を印象づけるには遠く、株主からは不満が噴出。日産は業績回復に加え、仏ルノーとの企業連合の行方、コーポレートガバナンス(企業統治)改善-という3つの課題に同時並行で取り組むという難局を迎えている。集中砲火を浴びた理由は業績悪化と株価低迷。令和元年10~12月期は最終赤字。配当見送りも公表された。かつて1500円超だった株価は一時、492円とリーマン・ショック当時並みに下がった。■シナジーか足かせか「5月」はルノー、三菱自動車との企業連合で合意した共通の見直し時期。連合内の相乗効果が不可欠と内田氏は強調するが、連合の存在が経営スピードの低下を招いてもいる。
直近1年の混乱は、ルノーが筆頭株主として日産への影響力強化に動いたことも要因。現在は通期最終赤字のルノーも「協業拡大以外に選択肢はない」(ジャンドミニク・スナール会長)と低姿勢だが、日産の低迷が続けば、ルノー筆頭株主のフランス政府の意向も相まって、連合のあり方も不安定化しかねない。最近は連合解消やルノー以外との資本提携も取り沙汰される。関係者は「一部の人間が思ったことを口にしているだけ」と否定するが、「重し」が外れ、親ルノーと反ルノーの社内対立が表面化しやすい状況だ。 ゴーン被告は海外逃亡したが、元取締役、グレゴリー・ケリー被告の公判は開かれる可能性があり、企業イメージの再悪化も想定される。内田氏は「業績改善の状況が見えなくなった場合は、私をクビにしてください」と悲壮な覚悟を示した。(今村義丈)
優柔不断はリーダーの資質にあらずだな。
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