鉄鋼最大手の日本製鉄は国内の生産体制を見直し、茨城県内の高炉などを休止するとともに、鋼材の生産ラインの休止や集約を行うことを明らかにしました。国内の鉄鋼需要が減少傾向にあるなか、今後、生産の効率化を図り収益基盤を強化できるかが課題となっています。日本製鉄は5日、国内の製鉄事業の生産体制の見直しを発表し、茨城県の製鉄所にある高炉1基を2025年3月までに休止するほか、和歌山県の製鉄所の高炉1基の休止の時期を1年早め、ことし9月とすることを明らかにしました。
このほか、茨城県の製鉄所にある造船などに使われる厚板の生産ラインを休止し、千葉県と大分県の製鉄所へ集約するほか、自動車向けなどの薄板やパイプラインに使われる鋼管について和歌山県、千葉県、大阪府にある生産設備を休止するなど、国内の体制を縮小させます。
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