ロシアによるウクライナ侵略では、宇宙から地上を監視する衛星が威力を発揮し、戦況に大きな影響を与えている。衛星画像によって、ロシア軍の規模や動きが丸裸にされてきたからだ。
ウクライナの人々は、アメリカの実業家イーロン・マスク氏が経営する宇宙企業スペースXが提供するインターネットサービス「スターリンク」にアクセス。戦時情報を得るだけでなく、SNSで同国の被害状況を世界中に発信するプラットフォームとしても大いに利用してきた。航空自衛隊トップである航空幕僚長を務め、日本宇宙安全保障研究所(JISS)副理事長の片岡晴彦氏に日本の宇宙安全保障の現状と課題について話を聞いた。スペースXなど商業宇宙活動の安全保障での活用が必要 アメリカ政府は衛星や通信傍受で得た戦術情報をリアルタイムでウクライナに提供している。イーロン・マスク氏が率いるスペースXは、スターリンクをウクライナに提供し、5000台以上の送受信機を支援したことで、ウクライナ軍は安定的な通信環境を確保した。
ここ5~6年、宇宙における商業活動が非常に活発になってきた。スペースXはその典型だ。通信衛星ではスペースXのスターリンクやイギリスのワンウェブ。光学衛星ではアメリカのプラネット。SAR(合成開口レーダー)衛星では、アメリカのカペラ、フィンランドのアイスアイがある。 これからは安全保障の分野でも、商業宇宙活動を積極的に利用していかなければならない状況に移行してきている。昔より商業・民生と安全保障が一体となっていく可能性が非常に強くなってきている。これは避けて通れない宿命みたいなものだ。
むしろ日本が後れを取っていない分野があるのだろうか
予算では大国には敵わない。中国が台頭するのは時間の問題でしかなかった。大国に予算で張り合ってはいけない。お金より知恵を絞らないと。
防衛費増額待った無し。
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