、公衆衛生、医療分野の記事を担当。エモリー大学ヒューマンヘルス研究センターの教員も務める。以前は医療ジャーナリストとして『Scientific American』『Smithsonian』『The New Republic』『Guardian』『New York Times Magazine』『The Atlantic』など米国と欧州のメディアに寄稿していた。著書に『Big Chicken』『Superbug』『Beating Back the Devil』(いずれも未邦訳)がある。
それから何週間も経ったが、オミクロン株の影響の見通しはまだ不確かである。感染力は大幅に上がっているが、毒性が上がっているかどうかははっきりしない。そして、多くの国で感染が急拡大している。大学では友人のグループを通して感染が広がることから、春学期からオンライン授業に戻る対応を強いられている。 しかし、いずれかの時点で、ふたつの考えの間でバランスが保たれた状態に到達することになる。すなわち、新型コロナウイルスを抑え込むためにどれだけ努力を続ける意思があるのか、そしてそれ以上の努力をしない代わりにどれだけの有症状の感染者数や死者数まで許容するのか──という考えの中間地点である。 例えば、風邪はエンデミックな状態となっている。一部の風邪は新型コロナウイルスとは異なるコロナウイルスが原因となっているので、新型コロナウイルスもいつかは軽症状の感染症になる可能性があるとの推測もされてきている(1800年代末にヒトに感染が広がった「ヒトコロナウイルスOC43」は、軽症状化するまで1世紀かかった)。
新型コロナウイルスがヒト以外も宿主にできる限りは、永遠に新型コロナウイルスの危険がなくなる望みはない。内科医で米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)の免疫学者のジョナサン・ユーデルが昨春に書いていた通り、「新型コロナウイルスに対して集団免疫を獲得できるというのはまったくの幻想」なのだ。誤解のないように記すと、集団免疫を獲得できないのはワクチンが期待外れだからではない。ワクチンは意図した効果、つまり重症化率と入院率、死亡率を下げる効果を確かに発揮している。それに3回目を接種すれば感染しても早期に回復する。
>エンデミックな状態とは「常に感染に気をつけなければならない状態」 Twitter上に見られるほとんどの人はたぶんそう思ってない 感染したかどうか気にすことはない と逆に思ってるよなぁ
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。