北海道・知床半島沖で子どもを含む26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が遭難した事故で、海上保安庁の奥康彦参事官が26日、カズワンを捜索していた地元漁業者の漁船から、一定程度の大きさがある物体を発見したという通報があったと明らかにした。

奥氏によると、通報があった場所は事故が発生したとみられる「カシュニの滝」の沖合。漁船の水中音波探知機(ソナー)に魚群ではない反応が、深さ30メートルの海底にあったという。海上保安庁は消息不明となったカズワンの可能性があるとみて、ダイバーの派遣を準備している。

奥氏によると、海上保安庁は巡視船を7隻、航空機は3機で捜索を続けている。

また、第1管区海上保安本部・警備救難部の横内伸明次長によると、知床岬の発端で、救命胴衣のほか、お菓子や絵本が詰まった子ども用のリュックが見つかったという。