東京オリンピック開催直前に、劇作家の小林賢太郎、ミュージシャンの小山田圭吾といった主要関係者の辞任・解任が続いた。世界的に見られる、いわゆる
ぼくたちは、若き日の愚かさを忘れることによって大人になると言っても過言ではない。しかし、現代のティーンエイジャーは思春期を写し出した写真がインターネット上に半永久的に保存され、タグ付けされ、場合によっては性的に貶められて流布され、自らの人生に干渉し続ける時代に生きている。この危険性を、アイクホーンは以下のような印象的な言葉で「潜在的な危険性は、もはや子ども時代が消滅することではなく、むしろ永久的な子ども時代が到来する可能性である。デジタル時代の真の危機は、子ども時代の消滅ではなく、決して忘れられない子ども時代の亡霊なのである」 そのためには、インフォデミックを内側からだけ見ていてもよくわからない。外側から見渡せる、巨人のような目が必要だった。そこで始めた作業が、知の巨人たちが生み出した「メディア理論」を分析することだった。さまざまなメディア理論を読み解いていくと、「メディア化理論(Mediatisation Theories)」という理論が目にとまった。メディア化とは、社会
現代におけるメディアコミュニケーションの大部分は「効果」のパラダイムによっている。一見馴染みのない言葉のように思えるが、ぼくたちは、とてもよく知っている。夜の10時台のテレビのニュース番組を思い描いてほしい。少々物騒な話だが、ニュース番組で、銃乱射事件や猟奇的殺人事件を起こした凶悪犯の動機について、説得力のある理由として挙げられているものは何だろう? それは犯人の、しばし慢性的な「暴力的表現に満ちたコンテンツの視聴」だ。こうした、マスメディア(のコンテンツ)をオーディエンス(聴衆)に与える「効果」の観点から解釈するのが、メディア研究においてもっとも支配的とも言えるパラダイムを形成している「メディア効果論(Effects Theory)」だ。
現代におけるマスメディア・コミュニケーションは、効果を巧みに利用し、また、効果をタブーとして扱う、効果のパラダイムによって形成されているといってもいい。このプロジェクトではインフォデミックにおいて特異な活動をした「社会的アクター」としてサイエンスジャーナリストたちを調査したが、ジャーナリズムがメディアに求める力も、効果である。それは、ジャーナリズムが効果的な道具としてマスメディアを利用してきた歴史をもつからだ。先の連載で紹介した、『WIRED』US版などで執筆するサイエンスジャーナリスト、ロクサーヌ・カムシ(Roxanne Khamsi)は「このパンデミックは人々に“目撃”されるべきだ」とし、病院内で奮闘するドクターや、苦しむ患者の視覚情報がより多くマスメディアで報じられ、社会認識を向上させるべきだと主張しているが、これは明確に、マスメディアの効果を前提としている。
10年前なら不登校中学生YouTuberも、周りの大人たちに叩かれまくることもなかったろうに。
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