中国最大のネット通販セールとして知られる「独身の日」。今年はライブコマースという新しい販売チャネルを利用した人が多かったという。写真は浙江省の杭州で撮影(2020年 ロイター/Aly Song)
<中国最大のネット通販セールとして知られる「独身の日」。今年の流通額は前年比85.6%増と大幅な伸びを記録した。その背景にはインフルエンサーが動画で商品をPRする「ライブコマース」という手法があるという。ジャーナリストの中島恵氏が解説する---->11月11日深夜0時、中国最大のネット通販セールであり、消費の一大イベントとして知られる「独身の日」(双11、ダブルイレブン)が終了した。最大手であるアリババ集団の流通額は過去最高の4982億元(約7兆9000億円)と、前年比85.
中国では2018年ごろから流行はやり始めたものだが、これまで主流の販売チャネルにはなっていなかった。だが、今年は新型コロナの影響で、中国でも1月下旬から4月下旬くらいまで、人々はほとんど外出することができなかった。その際、家の中でスマホを見ている時間が非常に長く、スマホ上の生中継で、テレビのように「ながら視聴」できるライブコマースが、「まるでその現場にいるような感覚で買い物ができる」「説明が分かりやすくて、おもしろい」という理由で、急速に消費者の注目を集めるようになったのだ。
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