今年も先陣を切ってアピールだ! 日本ハム吉田輝星投手(21)が、1軍キャンプ地の沖縄・名護で先乗り自主トレを実施。昨季はわずか1試合の登板に終わり、「去年以上にアピールしないといけない立場」と危機感を募らせている。初実戦となる2月6日の紅白戦での登板に意欲を示した。

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キャンプインまで1週間を切り吉田は「筋量は増えて、体脂肪率は、かなり減っているので、いい状態で来ている」と手応えを示した。

昨年12月から炭水化物の摂取を抑える「ケトジェニックダイエット」に取り組み、体脂肪率を約5%カットした。「我慢しています。隣で(伊藤)大海さんがチョコを食ったり、秋田の友達はドライブスルーでマックを頼んで『めちゃくちゃうめー』とか言って食ってました」と、誘惑を仕掛けてくる周囲に苦笑い。それでも「迷ったけど食べませんでした。卵、肉、魚があれば飽きないので、我慢できています」と誘惑を振り払い、体を仕上げてきた。「今の数値は内緒ですけど、目標はあと1・8%減くらい。ピッチャーとしてちょうどいいところを探して、やっていきます」。

昨季の春季キャンプでも、初実戦となった紅白戦で先発。2回を無失点に抑えた。今季も初戦から登板し、新庄監督にアピールしていくつもりだ。「最初からアピールしないといけない立場。先発はいい人たちがたくさんいるので、勝てるように、集中して練習して、試合では結果を出せるようにしたい」と闘志を燃やした。

26日にはブルペンで今年初めて捕手を座らせて投球。変化球も交えて約40球を投じた。「思ってたよりよかった。体重移動もしっかりできていたので、投げすぎに注意してやっていきたい」。昨秋のキャンプでは新庄ビッグボスから直球を絶賛されており、「真っすぐはもちろん、フォークとかカットボールも練習していかないといけないので、そこは徐々にやっていきます」と意気込んだ。

2年連続未勝利に終わっており、勝負の4年目。引き締めた体で剛球を投げ込み、ビッグボスのハートをつかむ。【小林憲治】

◆吉田輝の21年実戦初登板(2月7日、沖縄・名護、紅白戦) 紅組先発として登板し、2回1安打無失点。初回は浅間、平沼、野村を相手に三者凡退に抑える。2回は今川に右中間二塁打を許したが後続を抑えた。最速146キロ直球のほか、課題としていた変化球も切れ、渡辺をスライダー、宇佐見をフォークで三振に仕留めた。