株式会社ブルボン(新潟県柏崎市)が第3四半期決算(連結)を発表、パーソナルユース商品の需要が回復

株式会社ブルボン本社

株式会社ブルボン(新潟県柏崎市)は27日、2022年3月期第3四半期決算(連結)を発表した。それによると、売上高697億300万円、営業利益33億2,900万円、経常利益36億5,300万円、親会社株主に帰属する四半期純利益24億7,500万円となった。

コロナ禍の中、同社グループは一貫して食品製造企業として品質保証第一主義に徹し、安全で安心な実質価値の高い商品の安定した供給と、消費者ニーズに応えるサービスの提供などに注力していきた。

具体的には、感染症禍において一層高まる健康志向への取り組みや、ECチャネル需要の加などによる消費者の購買行動の多様化、家庭内での消費に対応した商品展開などに取り組んだ。加えて、商品ブランドの強化と付加価値を高めた商品開発に取り組んだほか、営業拠点数を活かし、可能な範囲で最大限の店頭フォローを継続した。

その結果、パーソナルユース商品の需要が回復傾向で推移したほか、ビスケット品目が好調だったことから売上高は順調に推移した。利益面は、生産性の向上とコストの削減、経費の効率的な使用に継続して努めたことに加え、安定した販売業績を受け順調に推移した。

なお、2022年3月期期首より、「収益認識に関する会計基準」などを適用していることから連結売上高および連結段階利益の前年同期比(%)を記載していない。

 

菓子

ビスケット品目を中心として、豆菓子、キャンデー、デザート、米菓、スナック、チョコレートなどの品目を展開している菓子の合計売上高は663億4,100万円となった。

ビスケット品目は、おいしさと糖質のバランスを考えた「カーボバランス」シリーズが、健康志向の高まりを受けて好調を維持。「贅沢ルマンド」シリーズも引き続き売り上げを伸ばしたほか、新たに発売した「贅沢ルマンドロイヤルミルクティー」も順調に推移した。

また、季節限定の展開として、「ホワイトフェア」「いちごフェア」を実施したほか、同社で人気のビスケットやクッキー6種を1袋に詰め合わせた大容量の商品「バラエティーアソートメガサイズ」を発売。さらに、発売35周年を迎えた「チョコあ~んぱん」シリーズで、WEBでのプロモーション展開とキャンペーンを実施し、ブランド強化を図った。

キャンデー品目は、噛み応えとやわらかさを併せ持ったソフトグミ「しゃりもにグミヨーグルト味」を発売したほか、「フェットチーネグミ」シリーズでピンクレモネード味などを展開し、品ぞろえの充実を図った。加えて、継続したプロモーションと消費者キャンペーンの実施によりブランド強化に取り組んだ。

チョコレート品目は、上品な香りを持つピスタチオを使用した「アルフォートミニチョコレートプレミアムピスタチオ」を発売したほか、厚めのチョコレートをラングドシャ生地でサンドした「ショコラブランチュール」を発売し、品ぞろえの強化を図った。また、「粉雪ショコラ」シリーズや「生チョコトリュフ」シリーズなど期間限定商品を展開し、品目全体の底上げと市場の活性化を図った。また、「アルフォートミニチョコレート」シリーズも順調に推移した。菓子全体では家庭内での需要が継続したことから順調に推移した。

 

飲料・食品・冷菓・その他

飲料・食品・冷菓・その他の合計売上高は、33億6,100万円となった。

飲料品目は、ミネラルウォーター商品群で「佐渡応援天然水」を発売したほか、環境負荷低減を目的としてプラスチックラベルを除いたミネラルウォーター「天然名水出羽三山の水500ml(ECO包装)」と「イオン水500ml(ECO包装)」の2品を同社オンラインショップ限定で発売。また、「牛乳でおいしくホットなココア缶190」のリニューアルを実施した。

食品品目は、在宅機会が継続した影響から、「240gミルクココア」などの粉末ココア商品の需要が継続したほか、外食需要の復調から業務用ルート専用で展開しているストローとしても使えるトッピングクッキー「コロネクッキー」の取り扱いが拡大。機能性食品は、「セノビックバーミニソフトクッキーココア味」の取り扱いが拡大したほか、「スローバー」シリーズ、「プロテインバー」シリーズも好調に推移した。

冷菓品目は、同社ロングセラーブランドの特徴を活かした「ルマンドアイス」や「ロアンヌアイス」に期間限定の商品を発売し、ブランド認知の向上を図った。

その他では、通信販売事業は、季節や催事に応じた詰め合わせ商品や、工場直送の「できたて出荷セール」を実施し、消費者にとって価値のある企画展開を行ったほか、「50枚入り不織布マスク」も好調に推移した。

自動販売機事業は、多様な商品を取り扱う自販機の設置台数の増加と、設置環境の選択などによる収益性の向上などに取り組み、対面接触を避けた食品販売ツールとしての環境整備を図った。人の往来が復調を見せ始めたなか、需要も回復傾向で推移した。

酒類販売事業は、香ばしい飲み口の限定醸造商品「にっこりほっこりブラウンエール」を発売し、ブランド認知の向上と、クラフトビールの魅力を高める活動に継続して取り組んだ。ナショナルブランド商品が輸出商品も回復傾向にあったことから、全体でも順調な推移となった。

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