平野友樹「姉の後押し」力に4回戦へ 五輪銀・早矢香さんが初ベンチ入り…全日本卓球

スポーツ報知
男子シングルス2回戦に臨んだ平野友樹(左奥はベンチ入りした姉・早矢香さん)  

◆卓球 全日本選手権 第3日(26日、東京体育館)

 男子シングルスで平野友樹(協和キリン)が初戦の2回戦から2試合を制し、4回戦に進んだ。2回戦は星優真(京都・東山高)、3回戦は築地佑太(蝶友クラブ)をいずれもストレートで退け「1試合目の入り方が一番重要だと思っていた。その勢いで2試合目も臨むことができました」と手応えを示した。

 今大会、姉で12年ロンドン五輪女子団体銀メダルの平野早矢香さん(ミキハウス)が初めてベンチに入った。17年大会3位の平野は初優勝を目指し「全日本の勝ち方を知っている姉がベンチに入ることで心強い」と所属の佐藤真二監督に相談。互いの所属先の理解もあり、ベンチ入りが実現し、この1か月間は二人三脚で対戦相手の対策練習などに取り組んだ。初陣の2試合を終え「いざ試合に入ると緊張したけど、すごいやりやすかった。姉の後押しもあり、勝ち切ることができた」と感謝した。

 女子で歴代3位タイの5度の優勝経験がある早矢香さんも、男子のベンチに入るのは初めて。「不安もあった」という中でも初日を最高の形で滑り出した。全日本の舞台も現役を引退した翌年に所属のミキハウスの選手のベンチに入って以来。「この大会はどの選手にとっても特別。こんな風に緊張感を持ちながらコートに入っていたなとか、懐かしい気持ちと久々にアスリート魂に火が付いた」と感慨深げに振り返った。

 今大会が開幕した24日には平野家にとって、うれしい出来事もあった。次姉に第2子が誕生し、友樹は「記念的な1週間。そういった思い入れの深い大会で結果を残すことが両親や姉に恩返しできることかなと思う。明日からまた精いっぱい頑張りたい」と決意。早矢香さんも「これからも相手のレベルがどんどん上がっていくけど、まずは自分の力を出し切ることが一番重要。私もそういった試合ができるようにサポートできたら」と意気込んだ。

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