コンテンツにスキップする
Subscriber Only

豪中銀は2月会合でQE終了か、景気回復で-大方のアナリスト予想

  • アナリスト17人中16人が2月1日の会合での量的緩和終了を見込む
  • HSBCだけは債券購入ペースを週10億豪ドルに落として継続と予想
The Reserve Bank of Australia (RBA) building in Sydney, Australia.

The Reserve Bank of Australia (RBA) building in Sydney, Australia.

Photographer: David Gray/Bloomberg

オーストラリア準備銀行(中央銀行)は2022年最初の政策決定会合で、債券購入プログラムを停止する可能性が高い。景気回復が力強さを増しており、追加刺激策はもはや必要ないことがうかがえる。

  ブルームバーグが調査したアナリスト17人のうち16人が、豪中銀は2月1日の会合で量的緩和(QE)を終了すると予想。HSBCホールディングスのポール・ブロクサム氏だけは、同会合で債券購入ペースを現行の週40億豪ドル(約3250億円)から10億豪ドルに落とし、5月にプログラムを終了するとみている。

  先月時点ではエコノミストの間でQEの先行きに関する見方は割れており、14人中6人がテーパリング(段階的縮小)を見込んでいた。その後、インフレが加速したほか、消費者支出と雇用に関するデータは予想を上回り、豪経済に対する市場の信頼感が高まった。それがウエストパック銀行などの債券購入プログラムに関する見方を変えた。

As inflation shoots up, the RBA could finally start rate hikes
 
 

  TDセキュリティーズのアジア太平洋地域担当シニア金利ストラテジスト、プラシャント・ニューナハ氏(シンガポール在勤)は「一連の力強いデータは豪中銀のハト派姿勢が擁護できないことを意味している。豪中銀が完全雇用とインフレの目標に向けて前進しているという根拠はかなり明確になっており、中銀は政策に関する説明を書き直す必要があるだろう」と述べた。

  さらに、豪中銀の現在の中心シナリオは23年の利上げだが、「22年の利上げに扉を開く可能性もある」との見方を示した。

関連ニュース

豪州、昨年10-12月コアインフレ率は2.6%-中銀目標の中間点上回る

豪失業率13年ぶり低水準、12月統計で利上げ観測強化-豪ドル上昇

豪中銀、テーパリング5月終了が11月予測と整合-2月停止に含み

原題:RBA Seen Scrapping Bond-Buying Program at First Meeting of 2022(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE