ニュージーランド、オミクロン株流行で新たな制限 首相も結婚式を中止

ニュージーランド、オミクロン株流行で新たな制限 首相も結婚式を中止

ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は23日、新型コロナウイルスのオミクロン株の流行を受け、全土に最も厳しい制限を課すと発表した。それに合わせ、予定していた自分の結婚式も中止したと発表した。

新たな制限は23日午後11時59分から開始された。飲食店や屋内イベントなどでは、ワクチン接種完了者100人までに人数が制限される。また、公共交通機関や店舗でのマスク着用が義務付けられた。

アーダーン首相は記者会見で、「私も結婚式を取りやめる。パンデミックの影響で同じような経験をしている多くのニュージーランド人の1人になる」と発言。結婚式のキャンセルは「仕方のないことだ」と述べた。アーダーン首相は2018年6月、パートナーのクラーク・ゲイフォードさんとの間の娘を出産2019年5月に婚約を発表していた。

ニュージーランドはパンデミック開始以降、国境封鎖やロックダウンなど厳しい制限を敷いて感染を最小限に抑えてきた。

しかし昨年のデルタ株の流行以降は、感染者をゼロに抑える政策から、ワクチン接種率を上げる政策に方針を転換している。

同国では12歳以上の人口の94%がワクチン接種を終え、追加接種も対象者sの56%が完了している。

これまでの感染報告件数は1万5104件、死者は52人。