「きょうだいプロ」と言えば、真っ先に頭に浮かぶの尾崎3兄弟だ。ジャンボこと尾崎将司は、国内外で通算113勝を挙げ国内で賞金王が12度。ジェットこと尾崎健夫は通算15勝。ジョーこと尾崎直道は通算32勝で賞金王2度、90年代前半から米ツアーにも参戦し、8年もシードを守った。とんでもない3人だ。
宮里3きょうだいもすごい。一番下の妹藍は世界ランク1位になった“女子のレジェンド”で、次兄優作、長兄聖志もツアー優勝を飾った。他にも中嶋常幸、和也、恵利華、福嶋晃子、浩子、新しいところでは堀奈津佳、琴音や、香妻琴乃、香妻陣一朗らがいるが、全員がツアー優勝や賞金シードを獲得しているのはこのあたりだけか。そろって名を成すことは意外と少ない。航は兄を「兄ちゃん」と呼ぶ。国内男子ツアー最年少優勝記録を持ち、30歳を前にツアー通算17勝を挙げた兄に憧れ「兄ちゃんみたいになったら、どんな気持ちなんだろう」という思いからゴルフを始め、続け、プロ挑戦を決めた。10代の頃の兄と似た体形、ショット練習で見せるスイングチェック、インパクトからフィニッシュまでの動き。幼い頃から“お手本”を見続けないとこうはならない。それほど似ている。
パターはL字のマレット型で、かつて兄がこだわったタイプ。兄に「あげたの?」と聞くと「うちのリビングにL字ばっかりおいてあるから、勝手に使ってるんじゃないですか?」と笑っていた。航に真相を聞くと「いえ、兄ちゃんが使っていたものと似たタイプを作ってもらったんです」と教えてくれた。「もらったらいいじゃない?」と言うと「勝手に持っていったらしかられるかもしれないし…」と笑った。 勝将は1つ上の姉の後を追い、大阪桐蔭高に進み「高卒すぐではプロで通用しない」と今春、近大に入学した。大会期間中、姉と連絡を取り合っていた。「お姉ちゃんのどこにすごさを感じる?」と聞いた。「妥協を絶対しないところ。トレーニングやランニングを家にいる時は毎日欠かさず続けてます」。そこは「まだかなわない」と言い、オフには一緒に練習したり、姉の練習の手伝いを買って出るという。
日体大4年の航は今後「大学のリーグ戦に一番力を入れたい。関東大会、全国大会が5、6月と9、10月にあるんです」と言った。国内でツアープロになるためのQTは8月末からスタートするが、学生ゴルファーとしての立場をおろそかにせず、同時進行で調整を進める方針。実にまじめな人柄を感じる。2人の弟から感じたのは、いかに兄、姉に畏敬の念を抱いているかということ。ゴルフを離れたら、血のつながった気安さはあるだろうが、ゴルフになれば純粋に尊敬していることを隠そうとしない。「いいな、この子たち」と思う。
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