アメリカだけではなくカナダでも対中感情が過去最悪になったのは「あの事件」の衝撃のせいだ Aly Song-REUTERSこの10年、中国は政治的にも経済的にも影響力を増してきたが、世界の中国に対する視線は必ずしも好意的ではないことが、ピュー・リサーチセンターの調査で明らかになった。
国によってばらつきが大きいのもさることながら、中国にとって最も気になる点は、昨年調査と比べ全体的に厳しい見方が増えた点かも知れない。アメリカとカナダでは、好ましくない国だと答えた割合が過去最高となった。 また、中国を好ましくない国だと答えた人の割合はアメリカで60%、カナダで67%となり、それぞれ過去最高となった。こうした傾向は多くの国で見られ、日本では85%、スウェーデンでは70%、フランスでは62%だった。北米地域における反中感情の高まりの原因についてピュー・リサーチセンターはこれまでの報告書で、米中貿易戦争をめぐる緊張だと指摘している。「アメリカでは中国を脅威と見る人が増えている。アメリカ人のほぼ4人に1人(24%)は将来的にアメリカの最大の脅威となる国や団体として中国の名を挙げている。これは2007年の2倍だ」と同センターは、8月に発表した報告書で述べている。
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